活動報告

活動報告
2025国際女性デー/平和とジェンダー平等を/世界に連帯、各地で行動/中央大会・銀座パレード、田村委員長メッセージ

 国際女性デーの8日、戦争する国づくりを止め、命、暮らし、権利を守ろうと「世界の女性と手をつなぎ、平和・ジェンダー平等へ」を合言葉に全国各地で集会やイベントが行われました。

 東京都内では2025年国際女性デー中央大会が開かれ、昨年、女性差別撤廃委員会の日本報告審議で、選択的夫婦別姓などの勧告が行われたことを受け、「国連の勧告を生かして―女性の権利を国際基準に」と題して文京学院大学名誉教授の山下泰子さんが講演しました。日本共産党の田村智子委員長がメッセージを寄せ(全文2面)、女性差別撤廃条約選択議定書の批准を政府に迫ることや選択的夫婦別姓の今国会での実現に向けての決意を述べました。日本共産党の吉良よし子参院議員があいさつしました。

 集会に先立って銀座パレードが行われ、約100人が寒空のもと、「ジェンダー平等社会を実現しよう」「戦争する国絶対反対」「核兵器なくそう」「セクハラ禁止 パワハラ禁止」などとコールをしながらアピールしました。

 大軍拡を中止し、消費税減税やインボイスを廃止すべきだと訴え。日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞は核兵器廃絶こそが核の脅威から逃れる唯一の道であることを世界に発信したと指摘。日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求めようと呼びかけました。

 

 日本共産党の田村智子委員長が、8日の2025年国際女性デー中央大会に送ったメッセージは次の通りです。

 国際女性デー中央大会に、心からの連帯のメッセージを送ります。
 今年は、女性差別撤廃条約を日本政府が批准から40年目の節目の年です。昨年10月、女性差別撤廃委員会の日本政府報告書の審査では、日本の女性団体・NGOのみなさんが大活躍をされました。総括所見に、日本の実情や課題が、これまで以上に反映されたことは画期的であり、私たちも、皆さんの運動や総括所見に学び、国際水準のジェンダー平等実現へと奮闘いたします。日本の政治の重要課題として、一刻も早く、選択議定書の批准をと政府に迫る決意です。

 いま、切実な要求で政治を動かすチャンスの時です。その一つ、選択的夫婦別姓を、今国会でなんとしても実現しましょう。長年のみなさんの運動によって、経済界からも「これは女性のアイデンティティー、人権の問題」だとして、妨害する自民党への批判の声が起きています。私たちも超党派で、「これ以上の立法不作為は許されない」「自民党は妨害をやめろ」と迫り、民法改正の実現へ全力で奮闘します。さらに同性婚の法制化、避妊や中絶に対する女性の権利、性暴力の根絶、男女賃金格差の是正など、切実な要求の実現へ、ともに政治を動かしましょう。

 そして、ジェンダー平等の実現を妨害し続ける自民党政治を終わらせて、個人の尊厳が大切にされる新しい政治へと向かおうではありませんか。

 戦後80年の今年、平和でこそジェンダー平等が実現できると、訴えぬきましょう。

 米国のトランプ大統領が、国連憲章・国際法をはじめとする平和の国際秩序に背を向ける言動を続けていることは重大です。世界の国々から批判の声が起きているのに、日本政府は、一言も批判せず、アメリカが求めるままに、さらなる大軍拡を日米首脳会談で約束しました。また、被爆80年にもかかわらず、アメリカの核抑止にしがみつき、核兵器禁止条約に背を向け続けています。こんな卑屈な日米同盟絶対でよいのでしょうか。

 軍事対軍事のエスカレーション、外国を攻撃するミサイル配備の大軍拡では、平和をつくることはできません。暮らしの予算も軍事費におしつぶされてしまいます。憲法9条を生かした平和の外交努力こそ、戦争の心配のない東アジアをつくる確かな道です。「分断・対立」をあおる政治に対抗し、平和の連帯を日本と世界に広げようではありませんか。

 平和・くらし・人権――国際女性デーにこの旗を高く掲げ、みなさんとともに歩んでまいります。ともにがんばりましょう。


2025年3月9日(日) しんぶん赤旗


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