日本共産党の田村智子委員長は27日、国会内で記者会見し、日本維新の会が高校無償化と医療費の削減を条件に2025年度政府予算案に賛成することで自民・公明両党と合意したことについて、4兆円もの医療費の削減が盛り込まれるなど命を削る合意を維新からしかけて与党にすり寄り自民党政治の延命に手を貸すものだと批判しました。
田村氏は、同予算案に8・7兆円の軍事予算を計上し、法人税減税や半導体企業への巨額投資を盛り込むなど、大軍拡と大企業優遇という二つの大問題があると指摘。維新は、「聞こえのよい政策で二つの毒をオブラートに包み込んで飲ませるようなことをするのか」と批判し、「私たちは、絶対にだめだと正面から対決し、自民党政治をもとから変えようと大いに訴えたい」と述べました。
また、立憲民主党が高額療養費の負担上限額引き上げの凍結を求め、維新も今回の引き上げには「反対」しているがと問われ、「受診抑制を見込んだ医療費削減になっていることも明らかになった」と指摘。高額療養は治療を継続しなければ命に関わる病気に対する治療だとして、「引き上げは撤回するしかない。予算案に盛り込むべきではない」と主張しました。
2025年2月28日(金) しんぶん赤旗
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