日本共産党の田村智子委員長は27日、国会内で記者会見し、衆院予算委員会理事らが同日行った旧安倍派会計責任者の松本淳一郎氏への聴取を受けて、「4人の安倍派元幹部とともに(安倍派の前身の旧森派会長だった)森喜朗元首相の証人喚問が必要だ」と主張しました。
田村氏は、松本氏が聴取で、派閥政治資金パーティー収入の議員側への還流再開を安倍派幹部が持ちかけ、2022年8月の幹部会合で決定したと証言したと指摘。会合には同派幹部だった塩谷立、下村博文、西村康稔、世耕弘成の4氏が出席していましたが、衆参の政治倫理審査会で塩谷氏以外は、この日の会合で結論は出なかったなどと述べており「政倫審で弁明したことがうそだと明らかになった」とのべました。
また、裏金づくりが20年以上前から行われていた可能性も否定しなかったと指摘。「4人の安倍派幹部とともに、20年以上前の(旧森派)会長だった森元首相の証人喚問が必要だ」と強調しました。
さらに、参院選の年には改選議員のパーティー券の売り上げを全額派閥に納入しなくてよい運用が行われていたとも証言したとして「そのお金は何に使われてきたのか、公選法違反の疑いも含めた重大な疑惑が改めて浮き彫りになった」と指摘。参院政倫審では「知らなかった」という安倍派議員の弁明が続いているが「そんな弁明は通用しない。何に使ったのか明らかにすることなしに参院選を迎えることはできない」と主張しました。
また、田村氏は「わが党が質問することができないまま(今回の聴取が)行われたことに改めて抗議したい」と述べました。
2025年2月28日(金) しんぶん赤旗
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