米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)周辺で子どもの安全を守るために活動する保護者らの団体「#コドソラ」のメンバーが12日、国会内で、日本共産党の田村智子委員長に垂直離着陸機オスプレイの飛行停止などへの協力を求める陳情書を手渡しました。赤嶺政賢衆院議員が同席しました。
同基地に近接する緑ケ丘保育園と普天間第二小学校で相次いだ米軍ヘリの部品落下事故から今月で7年になります。陳情書は、オスプレイが低空飛行し、日常的に戦闘機が飛び交うなど子どもたちへの危険がさらに増していると指摘。人体に有害な有機フッ素化合物PFASによる同小学校の土壌汚染の除去を日本政府の責任で実施することも求めています。
メンバーの宮城智子さんは、部品落下事故から「状況は変わっていない」と強調。与那城千恵美さんは、事故後、政府は同小学校上空を監視するカメラを設置したが、一度も検証せず撮り続けているだけだと報告し、今後、情報開示請求を行う予定だと話しました。
同小学校では学校での環境衛生基準を超える100デシベル以上の騒音値が記録され授業が成り立たない状況だが、文部科学省はアンケートを取っただけで騒音解決の対応をしていないと説明しました。
メンバーに質問しながら現地の状況について熱心に耳を傾けた田村氏は、政府のずさんな対応について「重要な指摘だ」と強調。日本共産党は日米同盟の4文字で思考停止となる政治でよいのかと訴えていると述べ、「地位協定の改定も含めて政府を追及していきたい」と応じました。
2024年12月13日(金) しんぶん赤旗
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