日本共産党の田村智子委員長は27日、党本部で記者会見し、同日の自民党総裁選で石破茂元幹事長が選出されたことを受け、「総裁選を通じて、いよいよ自民党政治全体の行き詰まりが明らかになっている」と主張しました。
田村氏は、自民党の組織的犯罪である裏金事件や統一協会との組織的癒着に対する国民の怒りと不信が渦巻くもとで、総裁選の候補者はこれらの再調査を拒否したと指摘。物価高騰の問題でも打開策を何ら示せなかったと強調しました。
総裁選で石破氏が北大西洋条約機構(NATO)を参考にしたアジア版NATOを提唱したとして、「軍事同盟強化、軍拡路線をさらに推進することの表明に他ならない」と指摘。また「憲法9条改憲の旗を大きく掲げた」と批判しました。
その上で田村氏は「こうした自民党政治と日本共産党は正面から対決し、行き詰まった日本の政治や経済を打開し、真の平和の道を示していく論戦を堂々とやり抜いていきたい」と述べました。
田村氏は臨時国会での論戦と解散・総選挙の実施について記者に問われ、裏金問題や統一協会との癒着、暮らしと経済、平和と安全保障など「新しい政権が何をやるのかということを、きちんと時間をとって国会の審議で示し、国民が判断できるようにしていくことが求められている」と指摘。また、震災に加え豪雨災害に見舞われた能登半島の災害対策の補正予算、旧優生保護法の被害者補償法の成立などの緊急の課題があるとして、「予算委員会を含む審議を行った上で、国民に信を問うことを求めていきたい」と語りました。
2024年9月28日(土) しんぶん赤旗
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