日本共産党の田村智子委員長は24日、国会内で記者会見し、同日就任あいさつに訪れた立憲民主党の野田佳彦代表ら新執行部との懇談で、野田氏の代表選での発言などについての党の意見を3点伝えたと表明しました。
1点目は安保法制の廃止について野田氏が代表選で「すぐに廃止できない」と述べたことです。田村氏は「大変重大だ」として「安保法制の廃止は市民と野党の共闘の原点であり、今の大軍拡、敵基地攻撃能力の保有の流れのなかでまさに緊急の課題だと認識している」と述べました。
2点目は野田氏の「政権を共産党と一緒に担うことはできない」との発言です。田村氏は「最初から拒否をすることは看過できない」と指摘。2021年の総選挙では「閣外からの限定的な協力」という政権合意を行ったとして、「安保法制の廃止に責任を持つためにも政権に私たちがいかにかかわっていくかを重視している」と主張しました。
3点目は、野田氏が日本維新の会などとの協力に言及している点です。田村氏は「この間の国会での対応や主張をみれば、維新の会などは自民党の補完勢力であり、維新との協力は市民と野党の共闘と両立しえない」と強調しました。
田村氏はまた、総選挙にあたっては小選挙区に最大限候補者をたて、党躍進に全力をあげる方針を説明したと述べました。
その上で、田村氏は懇談で、臨時国会では予算委員会などで十分な時間をとって新政権が何をする政権か明らかにすることが必要だと確認したと表明。石川県・能登半島での豪雨災害に対する補正予算を含めた対応や、裏金事件や統一協会問題の徹底究明、旧優生保護法を巡る十分な審議と補償法の成立の必要性なども確認したと述べました。
2024年9月25日(水) しんぶん赤旗
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