活動報告

活動報告
全国宣伝行動スタート週間/自民政治もとから変えよう/「共産党躍進で」/東京・田村委員長

 自民党総裁選を巡る異常な過熱報道のなか、日本共産党は2日、自民党政治を変える希望の政策を語ろうと、「全国宣伝行動スタート週間」を開始しました。東京・池袋で田村智子委員長が、大阪・京橋で小池晃書記局長がそれぞれ駅頭に立ち、「日本共産党の躍進で自民党政治を変えよう」と訴えました。各地では、衆院選比例候補者が街頭宣伝に取り組みました。

 「総選挙で自民党を減らし、日本共産党を伸ばして、政治をもとから変えよう」―。田村氏は、東京・JR池袋駅西口で熱い訴えを響かせました。

 駅前では、宣伝隊がシールアンケートや質問カードを使って、いまの政治に対する思いなどについて道行く人と対話。寄せられた疑問や願いに田村氏が一つひとつ答えながら、政治を変える展望を語りました。

 大学4年生からは「賃金が上がるか不安」という質問。田村氏は「長年にわたり、賃金を上げてこそ経済が立ち直ると訴えてきたのが共産党だ」と強調。企業の利益が賃上げに回るというアベノミクスでは大企業の内部留保が膨れ上がっただけと指摘し、「ここに穴をあけ、中小企業の賃上げを直接支援する新しい仕組みをつくるべきだ」と語りました。

 「学費が心配」との質問には〝国民に学ぶ権利を保障すれば必ず社会に還元される〟という国際的な流れに対し、自民党政治はさらなる学費値上げを進めようとしていると批判。8兆円の軍事予算を学費無償化に回すべきだと訴えました。

 平和の問題では「改憲しても9条は守られるのか」との質問が。田村氏は、自民党が米軍と軍事一体で行動する自衛隊を9条に書き込もうとしていると述べ、「これを許せば9条そのものが崩れてしまう」と指摘。共産党の志位和夫議長が現在、欧州を歴訪し、国際会議の場で平和外交の道筋を語っていることも紹介し、「9条を生かす現実的な外交こそ力になる」と強調しました。

 最後に田村氏は「全国でみなさんと対話しながら日本の政治がどうしたら良くなるのかを語り合いたい」と表明。共産党の政策の根底は、財界中心・異常な対米従属という日本の政治の二つのゆがみをただすことにあると強調し、「共産党を伸ばして自民党政治を変えよう」と呼び掛けました。

 

裏金議員の温存狙う自民/共産党伸ばし新しい政治/田村委員長の演説から/東京・池袋

 日本共産党の田村智子委員長が2日、東京・池袋で行った演説(要旨)を紹介します。

 

 今の情勢についてお話ししたいと思います。

 岸田文雄首相が、突然の引退宣言をして、メディアは自民党総裁選挙の報道ばかりになっています。

 岸田首相は辞める理由として、〝統一協会との癒着、裏金事件で国民から信頼を失った。自分が身を引くことが信頼回復の第一歩だ〟と述べました。ここまで追い詰めたのは、国民の怒りの世論であり、その先頭に立ってきたのは、私たち日本共産党です。

 「しんぶん赤旗」のスクープ報道、草の根での対話、国会論戦では「裏金事件は自民党の組織的犯罪」という核心をついて徹底追及してきました。ここまで追い詰めたのですから、もっと自民党を追い込もうではありませんか。

 岸田首相の退任が「第一歩」だというのなら、「第二歩」は総裁選のはずです。しかし名乗りを上げた人は、誰も裏金事件の真相究明を言わない、「政策活動費の廃止」も掲げない。裏金議員を次の選挙で公認しないかのような発言をした人も、すぐに手のひらを返した。結局、裏金議員の票がほしいから何も言えないし、できないのです。

 これらは新総裁になった人にも問われます。8月26日報道の「朝日」の世論調査では、自民党の新総裁は裏金事件の真相解明を進めるべきだと答えた人は、7割に上りました。この国民世論にこたえずに、解散・総選挙を利用して裏金事件の幕引きをはかるなど、絶対に許されません。

 裏金事件は特定の議員個人のスキャンダルではありません。長年にわたる組織的犯罪です。財界・大企業から政治資金パーティーでお金を集め、金で政治を動かしてきた。これが自民党の本性です。

 日本経団連は、自民党の政策に通信簿をつけて企業献金をあっせんしています。法人税減税と消費税増税、保険証廃止でマイナンバーカードを全国民に持たせようとする、医療費の窓口負担増など、すべて財界が企業献金と一体で求め、自民党政治によって進められていることです。

 自民党も、建設業界に企業献金を「これだけほしい」と請求書を出しています。同業界では、公共事業の受注規模に応じ、献金額やパーティー券の枚数を割り振っています。

 こんな金で動く金権まみれの古い政治をいつまで続けるのかが問われています。

 企業・団体献金を全面的に禁止し、企業との癒着を断ち切る―日本共産党だけが、30年来、国会の中で法案を提出し求め続けてきました。ここに踏み出してこそ、金権腐敗の根を断つことができます。

 総選挙で、裏金議員の温存、古い政治の継続をねらう自民党の議席を減らし、自民党政治をもとから変える日本共産党を大きく伸ばしてください。それこそが新しい政治への確かな一歩となります。


2024年9月3日(火) しんぶん赤旗

 

 


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