日本共産党の田村智子委員長は27日、共同通信加盟社論説研究会で講演し、来たるべき総選挙で、金権腐敗など自民党の古い体質の政治を打ち破る大改革を進めたいと訴えました。
田村氏は、岸田文雄首相が退陣の理由として、裏金事件や統一協会との癒着で「国民の不信を招いた」と述べたことを指摘。どちらの問題も個々の議員のスキャンダルではなく、自民党による組織的犯罪、組織的癒着だとして、「自民党という政党の本性が問われる問題だ」と強調しました。
統一協会とは、反共やジェンダー平等を阻むための闇の癒着、裏金問題は企業と癒着しカネで動く政治であり、これらは「総裁が替われば清算できるものではない」「そうした認識を持つ候補は誰も出てこない」と厳しく批判しました。
さらに「裏金事件と統一協会の問題は、自民党という政党を瓦解させるほどの大問題だ。自民党を下野させ、ここにメスをいれることは、日本の古い体質の政治を終わらせる大改革になる」と主張しました。
古い政治にしがみつく自民党からは激しい妨害が予想されるとして「どんな妨害も打ち破って自民党政治を終わらせる、古い政治を打ち破る大きな一歩となる総選挙となるよう、覚悟を決めて臨みたい」と述べました。
田村氏は、安倍・菅・岸田政権の12年間で進んだ、日本の経済と社会の深刻な行き詰まり、「戦争する国」への危険な暴走を告発し、これらを大転換する党の政策の立場を語りました。またジェンダー平等や「共産主義と自由」など「希望の政策を語り、党の姿も大いに知らせて、日本共産党の躍進で政治改革を進める総選挙となるよう全力をあげる」と決意を述べました。
2024年8月28日(水) しんぶん赤旗
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