日本共産党の田村智子委員長は24日、さいたま市の大宮駅前で演説し、岸田文雄首相の退陣表明は裏金事件などで追い詰められた結果だと訴え、自民党政治を終わらせるために力を合わせようと呼びかけました。
田村氏は、岸田首相の退陣表明を受け、総選挙に向けて政治を変える展望を語ろうと、委員長就任後、埼玉県内での初めての演説に急きょ臨むことにしたと説明しました。
田村氏は、岸田首相が「自民党は生まれ変わらなければならない」と言わなければならなかったのは、裏金事件でも統一協会との癒着でも「しんぶん赤旗」と日本共産党の徹底追及、そして国民の怒りが追い詰めたからだと強調。「新しい情勢と政治のステージを切り開いたのは、私たちだ」「日本共産党を伸ばしてさらに政治を動かそう」と訴えました。
田村氏は、いまテレビでは自民党総裁選に誰が出るのかなどの報道ばかりだが、名乗りを上げた11人は「自民党を変える」などと言いながら、裏金の真相究明や統一協会問題の徹底究明を宣言する人物は一人もいないと指摘。「自民党政治を終わらせて、金や利権の政治を終わらせる総選挙にしていこう」と訴え、政治改革の展望を語りました。
北関東ブロックでは、裏金事件追及の先頭に立ってきた塩川鉄也衆院議員と、梅村さえこ比例候補の議席を勝ち取る躍進で党の議席を大きくし、市民と野党の共闘を再構築するために全力で頑張ると表明しました。
塩川議員は「日本共産党が躍進することが、金権腐敗政治を一掃し、国民の声が生きる政治の実現の一番の力、保障だ」と主張。梅村氏は沖縄での米兵による性暴力事件に言及し、日米地位協定を抜本改正し、基地のない平和な沖縄と日本をつくろうと訴え。山本ゆう子衆院埼玉5区候補も総選挙での党躍進を訴えました。
集いで2人入党
演説に先だち、田村委員長らは、同市見沼区で開かれた「明日の希望を語り合うつどい」(北、見沼両区後援会共催)に参加し、「日本共産党はなぜ自民党の総裁選などのような党首選を行わないのか」などの質問に丁寧に答えました。集いでは、田村氏らの訴えに応え、2人が入党を決意しました。
2024年8月25日(日) しんぶん赤旗