創立100年を前にした日本共産党の素顔に迫ったドキュメンタリー映画「百年と希望」(2022年)の公開2周年を記念する上映会が4日、東京都内で開催されました。上映後のトークコーナーでは、田村智子委員長、監督の西原孝至(たかし)さん、哲学研究者の永井玲衣さんが、映画を振り返るとともに、日本共産党の魅力や政治を変える展望などを語り合いました。
西原さんは、作品に込めた思いとして「現場で出会う共産党の人はまっとうなことを言っているのに、世間からは誤解されている部分がある。その差を埋められないかということを意識した」と紹介。田村さんは、日本共産党の100年史には「生きた人間のドラマ」が詰まっていると述べ、「一人ひとりの党員に注目していただいたことがうれしい」と語りました。
「共産党のいいところは『ど真面目』なところ」と語る永井さん。一方で「政治不信という言葉が広がる中、共産党は市民社会との距離をどう埋めていくのか」と問いかけました。
田村さんは「政治の行き詰まりや不安の大本がどこにあるのかを伝えていく対話に挑戦したい」と述べ、「Q&A方式」の街頭宣伝など新たな取り組みも始めていることを紹介しました。
さらに田村さんは、「いま、私たちの目指す未来社会とは何なのかをセンセーショナルにアピールすることに挑戦しています」と紹介。マルクスの研究に立ち戻り、搾取されているのはモノやカネだけでなく「自由な時間」が搾取されているとして、「人間の自由こそ社会主義・共産主義の『真の富』であることを明らかにしてこれをテーマに、対話・宣伝に臨んでいる」「党そのものを深いところで知ってもらい、『語りたくなる共産党』を広げていきたい」と語りました。
2024年8月5日(月) しんぶん赤旗