日本共産党の田村智子委員長を迎えての「希望を語るつどい」が20日、長野県岡谷、佐久両市で開かれました。同県小諸市出身の田村氏は「政治を変えるために総選挙で日本共産党を勝たせたい」「共産党に入っていただき新しい時代の扉を開こう。入党を心から訴えます」と呼びかけました。8人が入党を決意しました。会場はいずれも参加者で埋まり、岡谷市長や佐久市の田村氏出身校同窓会会長らから歓迎・期待の声が寄せられました。藤野やすふみ衆院選北陸信越ブロック比例候補が参加しました。
立ち見が出るほどの盛況ぶりとなった岡谷市の集いでは、早出一真市長が「つどいの盛会開催を心から喜びます。地域の発展と住民福祉の向上に尽力していることに敬意を表します」とのメッセージを寄せました。
「委員長になって6カ月たち長野に来ました。地元で注目や期待を寄せていただいていることに感謝します」―冒頭にこう述べた田村氏は、「今年1月の就任時に、自民党政治を終わらせることが委員長の役割と宣言しました」と語りました。「しんぶん赤旗」日曜版とともに裏金問題を告発し、英国の経済紙が「日本の政治を方向づけている」とまで報じるほど自民党を窮地に追い込んできたと強調。「反省しない自民党をさらに追いつめよう」と力を込めました。
岡谷、佐久のつどいでは田村氏が答えるQ&Aコーナーがもたれ、「生活は苦しくなるばかり。物価があがり『定額減税』など焼け石に水。どうしたら安心して暮らせるでしょうか」などの質問があがりました。
田村氏は、空前の利益をあげている大企業や富裕層の応分の税負担で消費税減税をなど党の経済政策を紹介。さらに、賃上げ、学費値上げ反対、年金引き上げ―など、要求でたたかいを起こす必要性を説き、「みんなが声をあげてこそ政治は変わる。あらゆる分野で運動し私たちの力で実現させよう」と訴えました。
ホテルの大ホールが満席となった佐久市のつどいには、丸山正昭小諸市議会議長らが参加。田村氏が卒業した野沢北高校同窓会「岳南会」会長の吉岡徹氏が登壇し、「卒業生のなかには各界各層で活躍する人がいますが、(政治分野で)現役ばりばりの方が誕生した。歴史ある公党の党首で誇らしく思う。硬軟おりまぜ日本の政治を変えることを期待します」とエールを送りました。
同日夕、県都長野市で開かれた街頭演説会では、つめかけた大勢の市民を前に田村氏は、党の日本改革ビジョンを語り躍進をよびかけました。
党塩尻市議の紹介で参加した男性(64)は「田村さんの話がしっかり伝わって心に響きました。党員が増えることで政治が変わると思いました」と語り、入党申込用紙にサイン。自宅から2時間半かけて参加した南木曽町の男性(79)は、「平和、外交について、現実的で具体的な話がきけてよかった」と入党を決意しました。
佐久市在住の男性(73)は「委員長が身ぶり手ぶりを交え、話し言葉で語る姿に感動。自公政治を終わらせるために日本の政治をリードしてもらいたい」、佐久穂町から来た女性(65)は「ジェンダーの話が胸にストンとおちました」と話し入党申込用紙にサインしました。
2024年7月21日(日) しんぶん赤旗