沖縄県南城市の古謝景春市長によるセクハラ問題が発生し、7日に告示した沖縄県議選でも、市長を擁護し、告発した女性を逆に追い詰めている自民党に対する県民・市民の怒りがわき起こっています。日本共産党の田村智子委員長は8日、県議選島尻・南城市区の、たまき武光候補の応援の中で、4年前の綱領改定でジェンダー平等を掲げたことを紹介し、「性暴力がどうして許されるのか。なぜ隠ぺいされるのか。苦しんでいる人を黙らせるようなそんな政治は許さないという声をこの県議選で大きく広げていこう」と訴えました。
田村氏は「沖縄はとくにアメリカ支配のもと、女性たちの苦しみが刻まれている」と指摘。党が綱領にジェンダー平等を明記した一つの契機が、性暴力被害を訴える女性たちの全国各地の運動だったとして、「一人ひとりの人権が大切にされる世の中をつくらなければいけない」と力を込めました。
セクハラ問題の真相究明のための第三者機関の設置を求めている「ハートのまち南城 人権ファーストの会」共同代表の佐多美知子さんも登壇し、市長を擁護する議員らを「ハラスメントが人を死に追いやることもある暴力だとの認識に欠けている」と告発。たまき氏について「人権感覚に優れ、県民の立場に立って、共に歩み、共にたたかってくださる方だ」と述べ、応援を呼びかけました。
2024年6月9日(日) しんぶん赤旗
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