日本共産党の田村智子委員長は5日、国会内で「ノーモア・ミナマタ被害者・弁護団全国連絡会議」の代表者と懇談し、全ての水俣病被害者救済と問題解決に向けた要請書を受け取りました。山下芳生副委員長・参院議員が同席しました。
要請書は、被害者の平均年齢が75歳を超える中、一日も早い被害者救済が必要だと指摘。①全ての水俣病被害者の救済策を検討する場を国会に設置②国に対し被害者団体と協議するよう働きかけ―を求めました。
同団体の岩﨑明男代表委員は、国が水俣病の認定・救済を「地域」などで線引きするのではなく、全ての被害者を救済すべきだと強調。参加者らは、同日面会した伊藤信太郎環境相が継続的な協議を約束したが、「新たな解決方法は持ち合わせていない」との発言があったと紹介し、環境省に働きかけるためにも、与党も含めて国会で議論を進めることが必要だと述べました。
田村氏は「運動が広がり、皆さんの理のある訴えに国民的な注目が集まっている」と指摘。「被害者も高齢になり、苦しみながら亡くなる方がいる中で、立法府として何もしないのかが問われている。私たちも超党派で知恵を出し、全ての被害者救済に取り組みたい」と語りました。山下氏も「これまでの被害者切り捨ての歴史を共有し、動かしていきたい」と述べました。
2024年6月6日(木) しんぶん赤旗
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