日本共産党の田村智子委員長を迎えての「田村委員長と語るつどい」が1日、京都市内で行われました。田村氏とたつみコータロー、堀川あきこ(小選挙区京都2区重複)、清水ただし(同大阪4区重複)、こむら潤(同兵庫8区重複)の衆院近畿比例候補と小選挙区候補5人が次期衆院選での必勝を訴えると、会場を埋めた聴衆から割れんばかりの拍手が起きました。
田村氏は冒頭、自民、公明、維新3党が5月31日に合意した「政治資金規正法改定案」について、企業・団体によるパーティー券購入はそのまま、政策活動費は廃止せず公開は10年後―などの内容で「話にならない」と厳しく批判。あらゆる分野で企業献金が日本の政治をゆがめてきたと指摘し、「もう我慢ならない。『企業・団体献金を全面禁止しなくて何が政治改革だ』との声を広げよう」とよびかけました。
「自民党政治を終わらせどういう新しい政治に変えるのか」―田村氏は、日本共産党の「ガーベラ宣言」(ガーベラは花言葉で希望)として演説。①暮らしの安心で経済を立て直す②戦争の心配のない安心をつくる③ジェンダー平等、人権が大切にされる社会の実現について熱く語り、「あなたの『ガーベラ宣言』、希望を語り、政治を変えられるという声を広げよう。総選挙で日本共産党を伸ばしてほしい」と訴えました。
つどいでは日本共産党への期待も寄せられました。京都市内の私立大学に通う学生が、国立・私立大学問わず、学費値上げの動きがある中で、「日本共産党の学費無償化政策が求められている。実現してほしい」と述べました。
「真ん中世代」の女性は、非正規雇用など女性の労働環境問題を取り上げ、「私たちが求めるのは職種雇用形態、性別に関係なく個人が一労働者として認められ、それに見合う報酬を受け取れる社会です。日本共産党のみなさんに勇気づけられるのは、おかしいことはおかしいと言ってくれる強さです」と語りました。
田村氏は、学費と女性の働き方の問題に関し、「あまりにも憲法がないがしろにされていることが、これらの苦しみをもたらしている」と指摘。軍事費に予算を割くために高額な教育費負担を押し付け、財界・大企業の利益のために女性たちを〝安上がりな労働力〟として扱ってきた政治を告発し「学ぶ権利の保障、人間らしい働き方へと、みなさんとともに変えていきたい」とよびかけました。
田村智子委員長への一問一答のコーナーでは、①米国との関係②共産主義は理想の社会か③野党共闘について④共産党への偏見をどう払拭するか―の質問が寄せられました。このなかで田村氏は、党綱領が示す未来社会論を踏まえながら、「搾取のない社会は自由にできる時間を増やすこと。すべての人に自由を保障するのが日本共産党の目指す社会主義・共産主義の社会です」と答えました。
田村氏の話を聞いた30代の女性は、「『ガーベラ宣言』に共鳴しました。これからも日本共産党を推して、戦争で破壊された荒地のような社会でなく、希望あふれるいい意味での『お花畑』のような社会をともにつくっていきたい」と力強く語りました。
田村氏はつどい後、会場内で開かれた入党懇談会に比例・小選挙区候補とともに参加。「一緒にがんばっていきましょう」とよびかけました。この日11人が入党を決意しました。
衆院近畿比例4候補が訴え
4人の衆院近畿比例候補が決意表明。たつみコータロー氏は「カジノと一体の万博に反対し、追及してきた共産党の躍進が自民、維新政治打破の一番の力になる」と強調。
堀川あきこ氏は「岸田政権下で戦争する国の一端を担わされることになる。総選挙で反戦平和の声を突きつけよう」、清水ただし氏は「企業・団体献金と無縁の共産党とともに原発・火発から再エネ推進・気候危機打開、利潤第一主義社会を変えよう」と訴えました。
こむら潤氏は「ジェンダー平等、平和な未来を子や孫に。その願いを比例代表で日本共産党に託してください」とよびかけました。
京都1区から6区の候補者が政治転換めざし決意表明しました。
2024年6月2日(日) しんぶん赤旗