日本共産党の田村智子委員長は15日、国会内で記者会見し、沖縄の本土復帰から52年を迎えたことを受け、「基地のない平和な島」の実現が本土復帰に際して県民が掲げた総意だったと指摘し、「この実現のために党は全力を尽くしていく」と表明しました。
田村氏は、凄惨な沖縄戦によって多くの命が犠牲になったと強調。米国の占領下に置かれた27年間については、「米軍基地があることによってどれだけの人権侵害、被害がもたらされてきたか。この立場に立つからこそ、沖縄の人々は『基地のない平和な島』を求めてきた」と語りました。
田村氏は、沖縄には日本にある米軍専用基地の7割が集中し、辺野古で巨大な米軍新基地建設が強権的に行われていると指摘。米軍基地だけではなく、自衛隊の基地強化、ミサイル基地など軍事要塞化も進められているとして、「まさに本土復帰の原点、沖縄の人々の思いを踏みにじる事態が進んでいる」と批判しました。
さらに田村氏は「県民の民意と憲法を踏みにじる基地強化を沖縄に押しつける岸田政権の政治と私たちは闘うことを本土復帰52年のきょう、改めて表明したい」と述べました。
2024年5月16日(木) しんぶん赤旗
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