日本共産党の田村智子委員長が、8日の2024年国際女性デー中央大会に送ったメッセージは次の通りです。
平和、いのち、くらし、人権を守れと、3・8国際女性デーにご参加のみなさんに、心から連帯のごあいさつをおくります。
いま、世界でも日本でも、ジェンダー平等を求める巨大なうねりが起こっています。ロシアのウクライナ侵略戦争が長期化し、イスラエルのガザ攻撃が凄惨(せいさん)な被害をもたらしているもとで、多くの女性たちが「NO!WAR」「ストップ・ジェノサイド」と声をあげています。戦争で最も犠牲となるのは女性と子どもたちであり、戦争とジェンダー平等は両立し得ない、だからこそ、「国連憲章を守れ」の一点で、世界の女性たちと平和の連帯を広げましょう。
そして日本でも、外国を攻撃するためのミサイル配備、武器輸出、大軍拡という「戦争の準備」ではなく、日本国憲法を生かした平和の外交をなんとしても求めていきましょう。
世界の圧倒的多数の国が、ジェンダーギャップ指数を改善しているもとで、日本は男性を1として女性は0・6のままと全く改善されていません。この間、日本共産党は、男女賃金格差の是正、選択的夫婦別姓・同性婚の実現など、国会でも積極的にとりあげてきました。このなかで、圧倒的に女性の側にさまざまな不利益がもたらされている実態を「間接差別ではないのか」と政府に迫りましたが、岸田首相などは「間接差別とは何か」さえも理解しない答弁を繰り返しています。古い自民党政治を終わらせてこそ、ジェンダー平等が大きく進むのではないでしょうか。
今年は、国連女性差別撤廃委員会で日本政府の報告書の審査が行われます。女性差別撤廃条約の全面的な実施、条約の実効性を強化する選択議定書の早期批准へと、大きな運動をともに起こし、政治を動かしていきましょう。
ジェンダー平等、個人の尊厳を掲げる大きなムーブメントは、日本社会を変える力となっています。誰もが自分を大切にして生きることのできる社会へと一気に動かす、この決意をこめて連帯のメッセージと致します。
2024年3月10日(日) しんぶん赤旗