日本共産党は28日夜、東京・有楽町イトシア前で、裏金問題の徹底究明を求める緊急宣伝を行いました。田村智子委員長は、真相解明から逃げ回る自民党は「政党としての体をなしていない」と痛烈に批判。道行く人が次々に足を止めて聞き入り、節々で拍手が湧き起こりました。
田村氏は、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会(政倫審)をめぐり、自民党議員が出席する構えを見せていたにもかかわらず急に取りやめるなど逃げ回っていたことを指摘。「裏金問題で国民に説明する意思がそもそもなく、世論に押されて説明に応ぜざるを得なくなっても逃げ回る。その根本には裏金事件が自民党による組織的な犯罪だという認識がまったく欠落しているという問題がある」と告発しました。
田村氏は、29日と3月1日に全面公開での衆院政倫審の開催が世論の力に押される形で決まり、29日には岸田文雄首相も出席することに言及し、これまで真相究明に後ろ向きな答弁を繰り返してきた首相が「一体何の弁明をしようというのか。答弁があまりにもひどかったと認めるということか」と批判しました。
さらに田村氏は、「政治資金パーティーは形を変えた企業・団体献金だ」と指摘。消費税の増税と法人税の減税、不安定で低賃金の働き方の拡大など政治がゆがめられた要因にこの企業・団体献金があるとして、パーティー券購入も含めた企業・団体献金の全面禁止を訴えました。
「今度こそ金権腐敗の根を断つ本当の政治改革をしよう。これを妨害する自民党は政治の表舞台から退けないといけない。金権腐敗政治と正面からたたかい『しんぶん赤旗』で裏金問題をスクープしてきた日本共産党を大きくしてください」と呼びかけました。
小池晃書記局長は、「自民党はまだ白旗をあげたわけではない。党国会議員団一丸となって本当に白旗をあげさせるために皆さんと力を合わせてがんばっていく」と力を込めました。穀田恵二国対委員長、宮本徹衆院議員も訴えました。
2024年2月29日(木) しんぶん赤旗