日本共産党は3日、金権腐敗政治一掃のための緊急街頭宣伝を東京都豊島区の池袋駅前で行いました。田村智子委員長、小池晃書記局長、米倉春奈都議会議員らが、衆参議長あての「金権腐敗政治を一掃するための請願署名」を道行く市民に呼びかけました。
マイクを握った田村委員長は、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題について、政治資金収支報告書への単なる記載漏れではなく自民党の組織的犯罪であり、「徹底的な全容解明が求められている」と強調。「裏金がいつ、だれが、いくら渡され、何に使われたのか。うそが許されない国会での証人喚問で、関わったすべての議員に正直に語ってもらうことが必要だ」と述べました。
小池書記局長は「企業・団体が献金をするのは見返りを求めているからで、本質的にわいろ。企業が政治をゆがめたら民主主義が壊される」と指摘し、「企業・団体献金はやめにしよう、政党助成金制度も廃止しようの声を一緒にあげよう。金が動かす政治を終わらせ、市民が動かす政治に変えていこう」と訴えました。
宣伝では十数人の党員とともに小池氏も署名用紙を持ち、直接、よびかけ、通行人が次々と署名に応じました。
田口すえ子さん(87)=豊島区在住=は「介護保険の改悪で週2回受けられる介護が週1回に減らされるのではと心配しています。私たちが福祉にもっとお金を回してほしいと願うなか、自民党議員は裏金づくりをしている。怒りでいっぱいです」と話しました。
滋賀県から観光に来ていた33歳の男性(会社員)は「たまたま宣伝を見かけ、署名の趣旨に賛同するので応じました。裏金づくりは本当にだめ。自民党政治はもうやめてもらいたい。共産党は政権を担う政党として選択肢の一つです」と語りました。
大阪府から来た母子も自ら進んで署名。「大変な時ですが、共産党を応援しています」と述べ、募金を寄せました。
2024年2月4日(日) しんぶん赤旗