川崎市が、高齢者向け優良賃貸住宅(高優賃)で家賃補助を打ち切ろうとしている問題で8日、日本共産党川崎市議団と家賃補助を受けてきた住民らが、国土交通省に補助の継続を要請しました。これに対して国交省の担当者は「市が家賃補助を延長すると決めれば、最大であと20年、国は引き続き2分の1を補助します」と明言しました。
高優賃には、60歳以上の年金所得世帯に、所得に応じて国と地方が2分の1ずつ負担する家賃補助制度があります。期間は管理開始から20年ですが、自治体の判断しだいで、さらに20年まで補助継続が可能です。
ところが、少なくとも全国の11自治体で、20年経過を理由に家賃補助が打ち切られたと国交省は述べました。
住民たちは川崎市から「建設から20年たったら、国と市からの家賃補助が受けられなくなる」と通告されて困惑。「月3万円近くも家賃が上がると年金だけでやっていけない」と井口真美市議に相談しました。共産党市議団は解決に尽力し、議会でもとりあげました。
川崎市は、市議会での党議員団の追及に対しても「高優賃は管理開始から20年で制度適用が終了し、家賃補助はなくなる」と説明してきました。
要請には、田村智子参院議員、畑野君枝前衆院議員らが同席しました。
田村氏は「高優賃の制度趣旨を国が自治体に周知すべきだ」と指摘しました。
2023年9月15日(金) しんぶん赤旗
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