全日本視覚障害者協議会は10日、JR東海道新幹線に点字で座席番号を表示することを指導するよう、国土交通省に要請しました。日本共産党の田村智子副委員長(参院議員)、宮本徹衆院議員が同席しました。
会員の藤川誠一さんは、「乗車しトイレに行った後、点字の座席表示がなくて自席にたどりつけず困っている。列を数えて席を探すが、途中で数え間違えてしまうこともある。座席の点字表示を整備してほしい」と訴えました。上越新幹線や北陸新幹線等では既に実施されていることを踏まえ、東海道新幹線での整備を求めました。
同省の担当者は「政府の定めるバリアフリー整備ガイドラインで座席の点字表示は『望ましい整備内容』になっており、推奨であって義務ではない」と説明。宮本議員は「『望ましい』から『標準的な整備内容』に引き上げるべきではないか」と述べました。
あわせて、JR東海が視覚障害者団体の要請を受けない現状について、障害のある利用者の声を聞き、実態に応じた対応をするよう指導することを求めました。田村議員は「障害者への合理的配慮が法令で義務化されているのに、要請を受けないのはいかがなものか。対応を変えさせるには、国交省からの働きかけが必要」と強調。担当者は、「具体的な実態と問題意識を聞かせていただいた。JR東海と共有し、働きかけなどしたい」と答えました。
2023年8月16日(水) しんぶん赤旗
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