日本共産党の田村智子政策委員長は10日、国会内での記者会見で、松竹伸幸氏の除名処分をめぐる「毎日」10日付の「時代にそぐわぬ異論封じ」との社説について問われ、「松竹氏を除名処分にしたのは異論を持ったからではない。『異論封じ』のタイトルは松竹氏の側に一方的に立ったやり方ではないか」「政党の結社の自由という立場に立てば、この社説はあまりに不見識ではないか」と指摘しました。
田村氏は、除名処分を批判した「朝日」の社説に関し、志位和夫委員長が9日の記者会見で「政党の結社の自由を踏まえない論説だ」と指摘していたことをあげ、「毎日新聞の論説の方はこの指摘をどう受け止めたのか」と述べました。
松竹氏の言動については、党の規約を認めることができず、日米安保条約の廃棄という党綱領の核心部分を認められないと述べていると指摘。「党員としての立場がないことが明らかな人が、『党員である』ことを売りにして党の外で騒ぎたてることは、党に対する攻撃以外の何物でもない」と述べました。
「どういうルールに基づき活動するか、日本改革の道筋を持つかは、政党にとって極めて高い自主性と自律性が守られなければならない、憲法における結社の自由の保障だ」と強調。結社の自由の観点からすれば、松竹氏と同じ立場に立って党改革を迫るのは、「見識を欠いたもの」だと指摘しました。
2023年2月11日(土) しんぶん赤旗
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