保育所内での虐待や通園バスの置き去り死亡事故などが続く中「子どもたちにもう一人保育士を」との思いを掲げて長野県上小更埴地区の日本共産党保育後援会は3日、田村智子副委員長を講師にオンラインのつどいを開きました。上田市の会場に現役保育士ら約20人が参加しました。
田村氏は、上田市でも深刻な保育士不足の現状に触れ、背景には「小泉政権以来、新自由主義を推進してきた自民党政治がある」と解説。認可保育所の増設ではなく企業参入の規制緩和、諸外国と比べ低い最低基準、保育士の専門性や経験を軽視した処遇など問題が多々あると指摘しました。
田村氏は、保育の質や子どもの成長、発達の権利を置き去りにしてきた政府の諸施策に立ち向かってきた共産党の論戦を強調。保育士の配置基準と処遇改善などのため「大軍拡許さない、保育の予算増やせの声を大きく広げてほしい」と訴えました。
つどいに参加した保育士らが、田村氏へ要望。「給与だけでなく療養休暇、夏季休暇などが取れる職場に」、「現状の保育士配置基準では、トラブルが起きる。加配を位置づけてほしい」などの声が上がりました。
結びで田村氏は、子育てを女性の自己責任にしてきた自民党政治は追い詰められているとし「共産党を大きく伸ばしていただき、皆さんと一緒に政治を大転換したい」と呼びかけました。
春の県議選をたたかう高村京子(会場)、山口のりひさ(オンライン)の両現職候補が参加しました。
2023年2月5日(日) しんぶん赤旗
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