日本共産党の田村智子参院議員(政策委員長、地域鉄道再生チーム副責任者)は17日、長野県小谷(おたり)、白馬両村と大町市を訪れ、一部区間で廃止が取りざたされているJR大糸線の現況について調査しました。藤野保史前衆院議員(政策副委員長)、武田良介前参院議員、志位和夫衆院議員(委員長)秘書、曽根原恵子小谷村議、加藤亮輔白馬村議、宮田一男大町市議が参加しました。
JR大糸線は長野県の松本と新潟県の糸魚川を結ぶ105・4㌔の路線です。松本~南小谷間は特急列車も走る区間ながら、JRは南小谷~糸魚川間(西日本)、信濃大町~白馬間(東日本)とも輸送密度(旅客営業キロ1㌔あたりの1日平均旅客輸送人員)が低い路線と発表しています。
沿線では糸魚川市を加えた2市2村を構成団体とする「大糸線活性化協議会」が結成され、鉄路存続にむけた取り組みが行われています。
田村氏ら一行は17日午前、大糸線の平岩~南小谷間を乗車。その後、それぞれの自治体を訪問し、昨年12月に発表した党の提言「全国の鉄道網を維持・活性化し、未来に引き継ぐために」を手渡して懇談しました。田村氏は「地方自治体に責任を押しつけるのではなく国の責任で鉄路存続をすべきだ」と話しました。
小谷村での懇談では中村義明村長が「鉄路はつながってこそ意義がある」と語り、地方自治体だけでは鉄道存続は困難だとの見方を示して、国の関与の必要性を強調しました。
白馬村での懇談では丸山俊郎村長が、大糸線存続にむけて地元の高校生含め、さまざまな活動を続けていることを紹介。党提言の内容は「まさにその通りで同じように感じている」と述べ、超党派で取り組んでほしいと述べました。
大町市では矢花久則副市長が、鉄道は「網として残していかなければ」と話しました。
2023年1月18日(水) しんぶん赤旗