今国会の論戦でも、日本共産党の躍進がいよいよ必要だと感じています。
いま、ウクライナ侵略戦争をめぐって、価値観で世界の国々を分断する動きが強まっています。アジアでも米中の覇権争いが、さまざまな緊張を高めていますが、ここに企業活動や大学研究をも動員する経済安全保障法案が11日、成立しました。反対したのは、共産党などという状況です。
法案審議で自民党は、防衛装備庁の研究制度に参加しない大学が国益に反すると言わんばかりの質問を繰り返しました。大学自治への介入そのものです。これは、軍事費GDP比2%、敵基地攻撃能力という自民党の提言とも重なります。戦前、帝国議会の質問が、学問の自由への弾圧となり、言論の自由が奪われ、国家総動員体制につながっていった。その反省が無いことに震撼(しんかん)とします。
侵略止めたい思いに答える
街頭での演説では、ロシアによる侵略戦争を、どうしたら止められるのかという思いに答えようと努力しています。
「西側対ロシア」という見方ではなく、国連憲章に世界の国々と市民社会が一致結束して、侵略戦争を許さない力に、「あなたにできることはある」というよびかけです。「しんぶん赤旗」が、国内外の反戦・平和の運動をどの新聞よりも大きく報道している意味もここにあります。
また、「日本の平和は大丈夫?」という不安には、リアリズムで考えようと話しています。
日本はロシアに千島列島などを奪われ、尖閣で中国の覇権主義が問題となっています。これらを解決するため国際法に基づく話し合い以外に何があるのか。軍事演習の回数、軍事力の競い合いで領土が決まる時代ではない。ところが日本政府はロシア・中国・北朝鮮とただの一度もまともな外交交渉をしていない、こう話すと、足を止めて聞いてくれる実感があります。
9条の持つ力堂々と訴えて
憲法9条で日本を守れるのかという不安と同時に、9条を変え軍拡で大丈夫なのかという、二重三重の不安がみなさんにあるのではと感じます。根っこにある「戦争はいや」という平和の思いに、まっすぐ、現実的に応える道があると、堂々と訴えることが大切だと確信します。
安保法制についても、あらためてその危険性を知らせています。日本が攻撃されていなくても、米軍を守るために自衛隊がたたかう、そのための敵基地攻撃能力は、先制攻撃にもなるのだと。それを止めるために、私たちが9条で政府を縛っている。その縛りを解けという自民・維新などに参院の3分の2を占めさせるわけにはいかない、まさに戦争か平和かが問われる選挙です。
比例は5人がチームで挑む選挙、私もチーム愛を語っています。原発ゼロの福島の声を届ける、いわぶち友さん、「やさしく強い経済」をわかりやすく論戦でも示す大門みきしさん、災害対策や気候危機打開で奮闘する、たけだ良介さん、労働者を守るためにこそ政治はあると貫く、にひそうへいさん。
全国どこでも日本共産党を語りに語って、5人全員の勝利をと心から呼びかけています。
2022年5月17日(火) しんぶん赤旗