路上生活者らの生活全般を支援するNPO法人「TENOHASI(てのはし)」は31日、東京都豊島区の東池袋中央公園で年末年始の生活・医療相談や炊き出し、食料配布などの越年・越冬活動に取り組みました。
「てのはし」の清野賢司事務局長は、新型コロナウイルス感染症拡大で一度崩壊した雇用がまだ回復しておらず、仕事をなくした人、給料が下がり生活が大変な人がいっぱいだといいます。
「少し前とは違い、最近の炊き出しには20代や30代が当たり前にいるし、カップルや親子連れもいる。生活条件も以前の状態に戻っていない人が大量にいると実感する」と話しました。
埼玉県川口市から食べ物を求めてきた男性(42)は午後4時から食料配布の列に並びました。ホームレス状態の生活を9月から続けているという男性は「以前は警備会社で働いていたが、6月に辞めた。今は家もお金も仕事もない。自分が抱えている問題を真摯(しんし)に理解してくれて、生活支援と社会復帰の相談ができる場所がほしい。明日も新宿の炊き出しに行く」と語りました。
日本共産党の田村智子副委員長・参院議員、谷川智行都委員会副委員長・医師が支援に駆け付けました。
2022年1月1日(土) しんぶん赤旗
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