活動報告

活動報告
新自由主義からの転換へ/強く大きな運動を/同盟員数19年ぶり現勢前進/民青全国大会

 日本民主青年同盟(民青)は11日、第45回全国大会を開きました。コロナ危機で苦しむ青年・学生を支える活動や、新自由主義からの政治の転換を掲げて行動するなかで多くの青年が加盟し、前大会期と比べた同盟員数が19年ぶりに増えたと報告。西川龍平委員長は、「歴史的な情勢のもとで、民青は前進しています。これまで以上に青年に展望を広げ、さらなる前進を勝ち取ろう」と語りました。

 「運動、学習、組織づくりを成功させ、日本の政治を新自由主義から転換させる決定的な1年に―地域・職場・学園に根差したたかう強く大きな民青へ」と題した大会決議案では、民青が全国47都道府県で取り組む食料支援活動について、のべ10万人もの青年・学生が利用していると紹介しています。

 報告で西川委員長は、今日までに1255人の新たな仲間を迎えていると発言。「卒業する同盟員などを上回る拡大となりました。これは、2002年以来となる画期的な成果です」と強調しました。

 その上で、総選挙では「日本共産党と一緒に政治を変えよう決議」が約半数の班であがるなど、かつてない経験があったと指摘。「自民党政治と青年との矛盾が広がるなか、青年の要求を実現する強く大きな運動をつくろう」と述べました。

 代議員・評議員が討論。京都からは、コロナ危機で困窮する青年の実態を集めて行政への要請行動を取り組んだ、ある地区委員会の活動を紹介。食料支援も12回実施してきました。そしてたくさんの仲間を迎え、「今では地域内にあるすべての大学で班ができています」と話しました。

 北海道の学生は、食料支援に駆け込んだことがきっかけで加盟したといいます。今まで自己責任だと諦めていた問題に気付き、民青の活動を目の当たりにするなかで「社会を変えられる展望を広げられるのは、一人ひとりの地道な草の根の活動だと分かりました。私もその一員になりたい」。

 日本共産党の田村智子副委員長があいさつし、同盟員を増やして大会を迎えたことを「本当に素晴らしいことです」と述べました。市民と野党が共闘し総選挙で政権交代を掲げてたたかう歴史的な情勢のなかで「支配勢力からの、共産党や野党共闘への攻撃が新たな局面を迎えています」と指摘。これを打ち破ることができれば、政権交代や青年の要求が実現する社会変革の展望がみえてくると語り「参院選へ向けて、民青のみなさんとご一緒に頑張りたい」と呼びかけました。

 全国大会は12日まで。コロナ感染拡大防止のため、全国の会場をオンラインでつないで開催しました。

 

輝く魅力持つ民青を大きく/田村副委員長があいさつ/第45回全国大会

 日本共産党の田村智子副委員長・参院議員は11日開かれた日本民主青年同盟の第45回全国大会であいさつしました。

 田村氏は、民青が2002年いらい19年ぶりに前大会を上回る同盟員数で迎えたことにふれ、「全国で食料支援などに取り組みながら、自らの力で切り開いた前進であり、心から拍手を送ります」と述べました。

 「民青の仲間が増えているのは、要求実現に取り組みながら、日本共産党綱領と科学的社会主義を学び、政治を変えようと呼びかける、民青ならではの魅力が輝いているからです。さらに大きな民青をつくっていきましょう」と語りました。

 田村氏は、総選挙の結果について、共産党・野党共闘と自公勢力との攻防のプロセスを弁証法的にとらえることが重要だと指摘。党として政権交代をめざす初めての挑戦として歴史的な意義があり、議席数で見ても野党共闘全体では前進したことをあげて、「共闘は失敗などではない。新しいステージでの困難であり、これを打ち破れば、社会変革の新たな展望が開ける」と強調。「強く大きな党をつくりながら、参院選で必ず反転攻勢に転じ、政権交代の足掛かりをつくりたい。候補者としても全力を尽くす」と述べました。

 岸田政権について、参院本会議での自身の代表質問を紹介しながら、新自由主義からの転換をうたいながら、実際には大企業の利益優先で深刻な矛盾と国民の批判に直面していると指摘。「敵基地攻撃能力」保有の検討まで表明したことを批判し、「軍事的緊張と大軍拡競争をもたらし、暮らしと平和を脅かす。憲法を守り生かすことこそ日本が取るべき道だ」と述べました。

 ジェンダー平等や気候危機問題でも岸田政権に国民・青年の切実な願いにこたえる姿勢はないと批判し、政治の転換めざすたたかいの先頭に青年がたってほしいと述べました。

 田村氏は、共産党が来年、党創立100年を迎えることにふれ、「戦前、党は存在自体を許されなかったが、20代の若い党員をはじめとする主権在民、反戦平和のたたかいは憲法に明記され、歴史に刻まれた」と強調。戦後も、「共産党をのぞく」動きなど激しい攻撃とたたかって前進し、今日の市民と野党共闘の時代を切り開いたと指摘し、「民青同盟が大きくなって参院選をたたかうことは大きな希望です。参院選では共産党も必ず躍進し、100年を迎えたい。青年の未来を切り開くためともに頑張りましょう」と呼びかけました。


2021年12月12日(日) しんぶん赤旗


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