（写真）記者会見する田村智子政策委員長＝24日、国会内

　日本共産党の田村智子政策委員長は２４日、国会内で記者会見し、「世界気候アクション」と題した地球温暖化対策の強化を呼びかける抗議行動が同日、世界各地で取り組まれたことについて触れ、「若者たちの行動に連帯し、私たちも気候変動とたたかうため、がんばっていきたい」と述べました。

　田村氏は「このまま気温の上昇が続いていけば、地球が破局的な気候危機に見舞われる。政府と企業は、その危機を直視して、ただちに二酸化炭素の削減に踏み出すべきだ」と主張。日本共産党は、地球温暖化対策の強化を求める若者たちと危機感を共有し、「２０３０戦略」を発表し、２０３０年度までに１０年度比で二酸化炭素を最大６割削減する戦略を打ち出したことを紹介しました。

　田村氏は、「２０３０戦略」の発表後、気候危機を止めようと行動を起こしている若者や環境団体とオンラインで意見交流会を行ったところ、「どうしたら総選挙の争点にできるのか、どうしたら危機感を国民的に共有できるのかと、前向きな対話をすることができ、大変いい交流ができた」と指摘。また、日本共産党が２３日、東京都の渋谷駅ハチ公前で「クライメート　アクション―気候危機を止めよう」と題する宣伝を行い、「２０３０戦略」を説明したところ、大きな注目を集めたことも紹介しました。

　田村氏は「３０年になっても、まだ石炭火力を続けるという政府のエネルギー基本政策はとんでもない。日本政府に危機感を持った対応させなければならない。総選挙の大きな争点にして、私たちも気候変動とたたかうためにがんばっていきたい」と述べました。