野党の「総理主催『桜を見る会』追及本部」は6日、国会内で記者会見し、「桜」前夜祭の補てん疑惑の真相解明のために提出した安倍晋三前首相への質問状の回答を受け、不明点があるとして再度、安倍前首相に質問状を提出しました。
追及本部が先月28日の質問状で提出を求めた「ホテルが発行した明細書」「領収書」について、安倍晋三事務所はいずれも「事務所にはない」と回答。明細書の再発行について、「以前も国会の指摘を受けてホテル側に確認したところ、公表を予定しておらず、再発行もしないと確認している」とし、領収書も「すでに参加者等宛てに領収書が発行されている中、宛先や金額が異なる領収書を発行することはできないと聞いている」としました。野党側は、(1)検察捜査の昨年11月以降に明細書の再発行をホテル側に依頼し、ホテルは再発行を断ったのか(2)なぜ領収書の再発行をホテル側に依頼しないのか―と再質問しました。
また安倍事務所は、ホテルへの支出に見合う補てん収入がどこに記載されているかについて、「所要の修正を行った」と回答したことについて、野党側は「なぜ安倍氏個人からの寄付が収入欄に記載されていないか」と回答を求めました。
追及本部の黒岩宇洋事務局長(立憲民主党)は、2017~19年の補てん額は合計601万円で、訂正された収支報告書では補てんの収入について16年の繰越金を増やしていると指摘しました。
田村智子事務局長代行(日本共産党)は「安倍氏側の回答では実際のカネの流れの説明になっていない。誰が補てんを行ったのか。後援会だと言い張るのならその分の収入がなければ帳尻が合わない」と強調しました。
2021年1月7日(木)しんぶん赤旗
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