日本共産党の田村智子政策委員長は29日、国会内で記者会見し、閣議決定された第2次補正予算案の新型コロナウイルス対策関係経費31・8兆円のうち、3分の1を占める10兆円が予備費となっている問題について、「なぜこういう組み方をするのか、どう使うのか、野党として徹底的にただしていきたい」と表明しました。
田村氏は、前日の政府・与野党連絡協議会で、野党から「これほどの規模で予備費を積んだ例はない」「国会審議を経ずに、フリーハンドで使えるのではないか」「臨時国会を開くつもりもないのか」など批判が噴出したと指摘。「2次補正は、これまで足りない部分を野党が提案し、国民の声が反映されて組まれているのが実態だ。にもかかわらず国民の声、野党の提案を封じて、『あとは政府にお任せください』では、納得できない」と述べました。
また田村氏は、PCRなどの検査体制の拡充、減収分の赤字補てんなど医療支援を求めてきたと指摘。2次補正予算案では新型コロナ感染患者受け入れ病院への支援はあるものの、地域医療全体を支える予算がないことを批判し、「一方で予備費10兆を組みながら、明らかに必要な分野にお金を積もうともしていない。非常に重大だ」と指摘しました。
2020年5月30日(土)しんぶん赤旗より
| 「2次補正 予備費10兆円に問題」 野党側がただす 政府与野党連絡協議会医療や衛生を土台に TV番組 コロナ後へ田村氏主張