国会会議録

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首相 「招待枠」知っていた 安倍首相「(その参加者は)ひまわり会?」 世耕元経産相「いえ、招待枠がなくなって」 「桜を見る会」私物化 田村氏追及

日本共産党の田村智子議員は14日の参院内閣委員会で、首相主催の「桜を見る会」に自民党議員が後援会員を広く招待していることを安倍晋三首相も認識していたことを示す動画が官邸ホームページに掲載されていることを明らかにしました。

(写真)「桜を見る会」に直接乗り入れた安倍晋三後援会の貸し切りバス=提供写真

 田村氏が示したのは、首相官邸による記録映像。2017年の桜を見る会で、安倍首相が世耕弘成経済産業相(当時)に参加者について「ひまわり会?」と聞き、世耕氏が「今年は来ていない。(官房)副長官じゃなくなったから招待枠がなくなって」と答えています。「ひまわり」は世耕氏の地元・和歌山市の女性支持団体です。

 田村氏は「安倍首相は、こういう(自民党議員に招待枠を設ける)仕組みを知っていたのではないか」とただしました。内閣官房の大西証史内閣審議官は「枠という考え方があったわけではない」と答えました。

 さらに田村氏は、桜を見る会に招待された安倍首相の後援会員を乗せたバスに、入園を許可する通行証が張られている写真を示し、「セキュリティーチェックもなく入園できる通行証を事前に内閣府が安倍後援会にわたしていたのか」と追及しました。大塚幸寛・内閣府大臣官房長は「入園を認めているバスには通行証を渡している」と認めました。

 田村氏は「功労・功績のあった方は、受付に行って手荷物検査のために長い時間並んで入園している。その時に、安倍首相後援会の方は、手荷物検査もなく入園し、飲食を楽しんで散策している」と述べ、桜を見る会の趣旨をねじ曲げて私物化する安倍首相の責任を指摘。安倍首相自身が説明責任を果たすよう重ねて求めました。

2019年11月15日(金)しんぶん赤旗より

 

【2019年11月14日 参議院内閣委員会議事録】

○田村智子君 日本共産党の田村智子です。
 国家公務員の給料についての法案審議なんですけれども、総理大臣などの特別給の引上げという中身も含まれています。この大前提は、国家公務員は、国民全体の奉仕者であって、一部への奉仕者ではない、国民の負託に応え、信頼が得られる仕事をすることです。この大前提が崩れるような事態が総理主催の桜を見る会をめぐって起きていますので、この問題、質問いたします。
 桜を見る会が安倍晋三後援会の一大行事に利用されていて、予算を無視して参加者がどんどん増やされている、来年度は予算そのものを三倍以上にすると、こういう私が予算委員会で指摘したことが、その後大きく報道されていきました。そして、安倍総理自らに火の粉が降りかかってくるかなとなった途端に、今度は来年の桜を見る会を私の判断で中止を決定したという。こういうのを私物化と言うんじゃないでしょうか。桜を見る会そのものの私物化ですよ。これで幕引きというわけには絶対にいきません。
 まず、昨日の菅官房長官の記者会見で示された内容を確認したいと思います。
 八日の予算委員会では、桜を見る会の招待者は、各府省から推薦をいただき、最終的に内閣府、内閣官房において取りまとめているという答弁が繰り返されました。ところが、官房長官は記者会見で、内閣官房の取りまとめに当たっては、官邸内や与党にも推薦依頼を行っており、官邸内では、総理、副総理、官房長官、官房副長官に対して事務的に推薦依頼を行った上で、提出された推薦者につき取りまとめを行っておりますと、こう説明をされました。
 つまり、官邸内には総理推薦の仕組みがあったということでよろしいですね。

○政府参考人(大西証史君) お答え申し上げます。
 昨日午後、菅官房長官、記者会見におきまして、先生から御指摘ありましたように、桜を見る会につきまして来年度の会は中止すると、開催は中止すると。あわせて、先ほど申されたような発言をされております。
 具体的にはでございますが、桜を見る会は、昭和二十七年以来、内閣総理大臣が、各界において功績、功労のあった方々などを幅広く招待をし、これは各省庁からの意見等を踏まえてということでございますが、日頃の御労苦を慰労するとともに、親しく懇談される内閣の公的行事として開催をしているものでございます。今般、ただ、様々な御意見が出てまいりましたこと、いただいたことを踏まえまして、具体的な手続を確認いたしましたところ、先生、先ほど引用いただきましたように、内閣官房、内閣府から各省庁に推薦依頼を行った上で、提出をされた推薦者につき取りまとめを行っておりますということでございます。
 それで、内閣官房につきましては、まさにその各省庁のうちの一つという位置付けもございますので、内閣官房として推薦を差し上げるに当たって、官邸内の、今申されましたように、総理、副総理、官房長官、官房副長官に対して事務的に推薦依頼を行った上で、提出をされた推薦者につき取りまとめを行っているということでございます。そういうやり取りにつきましては、極めて事務的なやり取りと認識をしております。

○田村智子君 だから、総理の推薦の仕組みがあったということでしょう。

○政府参考人(大西証史君) 内閣官房の総務官室でございますが、そちらから総理室、副総理室、官房長官室、官房副長官室に事務的に、もうこれは長年の慣例で行われている行事でもございますので、お伺いを立てていたということでございます。

○田村智子君 長年の慣例ということは、私、総理御存じでしょうというふうに思うんですよ。
 私の質問に対して、総理、何てお答えになったか。私は、主催者としての挨拶や招待者の接遇は行うのでありますが、招待者の取りまとめ等には関与していないわけでありますと。長年にわたって総理推薦という仕組みがあったのに、関与していない。これ、私、重大な虚偽答弁だということを指摘しなければならないわけなんですね。
 これはもう総理本人をただしていかなければならないんですけれども、じゃ、この総理の推薦、どういう手続で行われていたのか。事務的、事務的と言いますけれども、これについても御説明ください。

○政府参考人(大西証史君) 若干繰り返しになるところがあるかもしれませんが、お許しをいただければと思います。
 桜を見る会の招待者につきましては、取りまとめの内閣官房及び内閣府から各省庁に推薦依頼を行った上で、提出いただいた推薦者につき取りまとめを行っているところでございます。その際、内閣官房の取りまとめに当たりましては、官邸内、また与党にも推薦依頼を行っており、いただきました推薦を基に内閣官房、内閣府において取りまとめを行っているところでございます。今般、こうした手続は長年の慣行で行ってきているものではございますけれども、極めて様々な御意見があったことを踏まえまして、政府として、招待基準の明確化、招待プロセスの透明化を検討することとしたものでございます。極めて事務的な取り進めをしてきているものでございます。

○田村智子君 だから、その事務的な手続がどういうものかって聞いているんですよ。どうやって、どうやって総理推薦の名簿が上がってくるんですかって聞いているんです。

○政府参考人(大西証史君) 私どもとしましては、それぞれ総理室、官房長官室、副長官室、副総理室にお尋ねをいたしまして、そのまた戻ってきたものを集約、取りまとめをさせていただいているところでございますので、その先にどういうプロセスがあるかにつきましては、今ちょっと御説明申し上げるものを持ち合わせてございません。

○田村智子君 つまり、官邸の総理室ですよね。官邸の総理室に内閣官房からは連絡を取っているということですよね。昨日、野党の追及チームの中では、その総理室が安倍事務所に連絡を取り、安倍事務所から名簿が提出されるんだという説明はあったんですね。そういうことでよろしいですね。

○政府参考人(大西証史君) 今、私、手元にそれを御説明するものを持ち合わせておりませんので、恐縮ですけれども、答弁は差し控えさせていただきたいと思います。

○田村智子君 しんぶん赤旗日曜版を資料として配付しました。写真にある文書も資料の三枚目に付けています。その文書を御覧ください。
 桜を見る会の御案内、平成三十一年二月吉日、安倍晋三事務所、電話番号は山口県の下関だと思われます。総理主催の桜を見る会が開催されますので御案内申し上げます、出席を希望される方は、二月二十日までに別紙申込書に必要事項を御記入の上、安倍事務所又は担当秘書まで御連絡くださいますよう、よろしくお願い申し上げますというふうにあるわけですね。
 これ、明確に、下関市の安倍晋三事務所が参加者を募り名簿を取りまとめていた、こういうことでよろしいですね。

○政府参考人(大西証史君) お答え申し上げます。
 桜を見る会の前後に参加者の皆様が何を、どういうことを行っておられるかということにつきましては、私どもお答えする立場にないと認識しております。

○田村智子君 もうこれも、じゃ、総理御本人にお聞きするしかないということになってきますね。
 これ、毎年安倍晋三事務所が取りまとめて後援会の皆さんを招待していた。そうなると、やっぱりそのことを総理が知らないはずがないというふうに思いますし、私は、総理はよくこの仕組みを御存じだったんじゃないかと。総理の推薦があり、官房長官、副官房長官の推薦もあるということをよく御存じだったんじゃないかというふうに思うんですね。
 実は、首相官邸には桜を見る会の記録映像というのがあります。これ、官邸のホームページに掲載されています。消さないでほしいなと切実に思いますけれども。その中身の音声を、赤旗のその資料の二枚目のところで、音を全部起こしてみました。
 これは二〇一七年の桜を見る会の記録動画ですけれども、カメラは、安倍首相が世耕弘成、当時は経産大臣、元、のところに笑いながら近づいていくというところを捉えています。安倍首相はこう言っているんですよ。その世耕さんの周りには、世耕さんいわく、毎年、女性の支援者の皆さんとというのを出していましたから、これもなぜか消えているんですけれども、そういう女性の皆さんが一緒にいるところですね、そこに安倍総理は近づいていきながら、あらかじめ席をぐわっと取っている、そこに私が誘導されて写真をって、こう笑顔で言っているんですね。つまり、もうその場所も指定されているんですよ。ここが世耕さんたちの支援グループの場所で、安倍さんが来ますからねというセッティングができているんですね。
 安倍総理はそのときに団体名も口走っているんですね。ひまわりの会って聞いているんですよ。これ、世耕弘成さんの後援会の名前がひまわりの会だということなんですけれども。そうすると、世耕さんは、今年は来ていないと。ひまわりの会じゃないらしいんですね。副長官じゃなくなったから招待枠がなくなってって。つまり、だから、そういうこの役職によって枠があって、自分は副長官のときは招待枠、そういうのがあったけど、今度は今は違う枠だよ、まあ与党枠なんでしょうか、そういうのになったんだよと言わんばかりのやり取りが全部これ音声として残っているんですよね。
 これ、当然、総理や大臣というのはこういう仕組み、やっぱり御存じだったんじゃないんですか。

○政府参考人(大西証史君) お答え申し上げます。
 また若干繰り返しになる部分があるかもしれませんけれども、桜を見る会につきましては、昭和二十七年以来、内閣総理大臣が、各省庁からの御意見を踏まえ、各界におきまして様々な功績、功労のあった方々などを幅広く招待して、御労苦を慰労するとともに、親しく懇談される公的行事として開催しているものです。そういう中で、長年の慣例で官邸内や与党にも推薦の御依頼を行ってきているものですけれども、このような、先ほどのような、桜を見る会の趣旨を踏まえまして、いただきました推薦を基に、取りまとめを内閣官房、内閣府で行っているところでございまして、あらかじめ御指摘のような枠といったような考え方があったわけではございません。

○田村智子君 これはもう招待枠がという言葉を世耕さんがお使いになっているんですよ。
 今、また功労、功績というふうに言われましたね。私の質問に対しても、安倍総理は、後援会の皆さんを大勢お招きになったんじゃないですかと言ったら、自治会等々、あるいはPTA等で役員をされている方々もおられると。功労、功績があった方々を招いているんだと言わんばかりの答弁をされました。
 それでは、この総理推薦ですよ、安倍事務所に連絡をして、いただく名簿、これはちゃんと、内閣官房の方は、○○自治会役員とか○○学校PTA役員とか、何らかの功労、功績を一人一人について記載するように求めていたんでしょうか。そういう記載はあったんでしょうか。
○政府参考人(大西証史君) 推薦名簿につきましては、桜を見る会につきまして内閣官房から内閣府に提出いたします推薦名簿につきましては、また、会の終了をもって使用目的を終えることに加えまして、内閣府さんと同じでございますけれども、これを全て保存すれば個人情報を含んだ膨大な量の文書を適切に管理する必要が生じることもございまして、従前から保存期間一年未満の文書として遅滞なく廃棄してございます。
 そういうことで、それについて御答弁申し上げるものを今持ち合わせてはございません。

○田村智子君 いや、そういうことを求めて名簿を上げる仕組みになっていたのかどうかということを聞いているんですよ。答えてください。

○政府参考人(大西証史君) 推薦をお願いする際の具体的なお願いの仕方、様式等に係るものだと思いますが、それについては、私、今お答えできるものを持ち合わせておりません。申し訳ございません。

○田村智子君 お答えできるものを是非御提出いただきたいと思います。取り計らいをお願いします。

○委員長(水落敏栄君) 後刻理事会で協議します。

○田村智子君 大塚官房長、私の質問に何度も何度も各界において功績、功労のあった方々を幅広くという答弁をされました。それでは、上がってきた名簿について何らかのチェック、総理から総理推薦として上がってきた名簿について何らかのチェックを行ってきましたか。

○政府参考人(大塚幸寛君) お答え申し上げます。
 各省庁間の意見を踏まえて取りまとめているというものをるる申し上げておりました。
 先ほど、大西審議官からも御答弁のありましたように、この言わば官邸等からのその推薦云々につきましては、これはまさしく内閣官房が一府省としてお出しをいただき取りまとめているものと承知をしております。
 私ども、それぞれほかの各省庁から上がってきたものにつきましても私どもは取りまとめを行っておりますが、例えば重複がないかどうかと、そういったチェックはしております。その上で、あとは私どもの方で取りまとめているものでございます。

○田村智子君 名前の重複があるかどうかのチェックだけということですよね。功労、功績のチェックなんか何もしていないということですよ。個人情報の問題じゃないですよ。
 もう一点確認します。安倍事務所に対して、じゃ、それでは何人ぐらいにしてくださいと、上限、目安、こういうものを示していましたか。

○政府参考人(大塚幸寛君) 私ども、特にその何人みたいな枠についてお示ししているものはございません。これは各省庁等についても同じでございます。

○田村智子君 そうすると、本当に年々増えていったんじゃないのかなということが、これはもう半ば事実としての推測ができるわけなんですけれども。私、つまり、各省庁からの推薦というのが、答弁にあったとおり、それが本筋なはずなんですよ、桜を見る会って。
 じゃ、もう一つお聞きしたいんですけど、そういう各省庁から来る推薦の名簿と、そうではない総理推薦、副総理推薦、官房長官、副長官の推薦、あるいは与党からの推薦、これどっちが多かったんでしょう、毎年。どうですか。

○政府参考人(大塚幸寛君) 各省からのそれぞれの推薦のその数ですとか、それは、結局その招待者の名簿を積み上げるということになるわけでございますが、招待者名簿につきまして、従前からお答えしましたとおり、一年未満の文書として廃棄してございますので、今のお尋ねに対するお答えをするだけの材料を持ち合わせてない状況でございます。

○田村智子君 各省庁の方には、内閣府から推薦してくださいという依頼、それに対する回答として文書を作成しています。これは、やっぱり保存期間を定めているルールの中でちゃんとあるんですよ。園遊会と並んであるんですよ。
 ですから、これ是非、各省庁全て残っているものをお調べいただきたいと思います。一体それで毎年どれぐらいの名簿が上がってきているのか。で、内閣府の中だって、データ含めて全く消えているなんていうのはおよそ私は考えられないんですよ。毎年お越しいただいている方だっているでしょう。それを一から全部、名前、住所を打ち込んでいるのかと。私たちの取材だって、毎年行っていますという下関の人何人も出てくるんですから。これを全部一々打ち直しているとは到底思えないんですよ。
 これ、データ含めて、内閣府の中、全部探していただきたい。どうでしょうか。

○政府参考人(大塚幸寛君) 毎年毎年、それぞれの省庁等からその功績、功労等に着目して御推薦をいただいておりますので、あくまでもその都度その都度、毎年毎年頂戴をし、それを基に招待者名簿として取りまとめ、発送を行っているところでございます。
 ですので、そういった面からも、逆に、一年のその一つの区切りが終わった後は保存等を必要、続ける必要がないということで、従前から一年未満としておりまして、現に組織としてはその一年未満の文書として廃棄をしているところでございます。

○田村智子君 電磁的データも含めて本当にそうなのか、是非調査をしていただきたいんですね。
 というのは、本筋の省庁からの推薦よりも、総理や大臣やそういう方々の個人的なつながりで、どういう功労、功績があるかも分からないような、そういう方々がどんどん増えていたら、これはもう桜を見る会の趣旨が全く変わっちゃうということじゃないですか。全然違うことになっちゃうわけですよ。
 だから、各省庁のデータ、全部集めてくださいよ、内閣府。示してくださいよ。それで発表した参加者人数との比較もすれば、一体どっちが多かったんだと、こういうことだって分かると思うので、これ是非お願いしたいと思いますし、これ、また理事会の協議でお願いしたいと思います。

○委員長(水落敏栄君) 後刻理事会で協議します。

○田村智子君 安倍晋三事務所が、桜を見る会を後援会ツアーのメーン企画にしてツアー旅行の参加を募集していた、こういうことを示す文書は今や次々と報道されるに至っています。
 赤旗の取材に、下関市で会社を経営する後援会員は、安倍事務所が誘い、希望者が行く後援会旅行だと思っていた、税金が入っているとは思わなかったと、こう話しているんですね。ツアー料金を払いさえすれば誰でも参加できるという扱いなので、申込書をコピーして知人を誘うことは普通にやられていた、こういう証言もあります。これは下関市の自民党関係者の証言です。
 これでは、招待者全員について、それがどのような人物であるのか、本当に申し込んだ本人が参加しているのか、これ、安倍事務所は顔を見たって全く分からないでしょうね。確認のしようがないということになりますね。
 今年は、このように後援会ツアーとして集めた参加者が、バス十七台で新宿御苑に行き、手荷物検査もなく、開門受付時間前に会場に入って安倍総理夫妻との写真撮影もしていたということを私は予算委員会で示しました。受付は安倍事務所の秘書がまとめて行い、バスの中で受付を済ませたことを示す参加者用リボンが配られ、手荷物検査もなかったと、こういう証言も複数の方からいっぱい得ています。
 総理推薦の招待者についてはこういう扱いをしていたということなんですか。

○政府参考人(大塚幸寛君) お答えをいたします。
 桜を見る会は、原則、公共交通機関を利用してお越しいただくことを基本としてございますが、これまでの慣例によりまして、ある程度まとまって来ていただくことが受付等の効率的な対応等の観点から適当である場合には、バスによる入園も認めているケースもあるわけでございます。
 その上で、具体的な手荷物検査どうやっているかというところにつきましては、これはセキュリティーに関する問題でございますし、今は細かくお答えできるだけのものを持ち合わせてございませんが、それぞれその入園に当たっての必要なチェックを行っているという、そういう前提に立っているものでございます。

○田村智子君 前提になっている。前提になっているということは、手荷物検査をやっているというふうに言えるということですか。安倍晋三事務所の皆さんにも手荷物検査をやっているということでよろしいですか。

○政府参考人(大塚幸寛君) 実際の個々の場面でちょっとどこまで徹底をできているのか、あるいはいたのか、ちょっと今この時点でそこまでの細かな実態についての把握の結果を持ち合わせてございませんので、お答えは差し控えさせていただきたいと思います。

○田村智子君 これ、バスでがあっと会場の中まで入っちゃっているので、全く別ルートで、だから受付の必要もないし手荷物検査の必要もないという証言はいっぱいあるわけですね。
 それで、もう一枚資料を見ていただきたいんですけど、一番最後のページ、これは赤旗の日刊紙の方なんですけれども、これバスの写真がいろいろもう報道されていまして、十七台のうちの十三号車なのかなと思うんですが、十三と書いてあって、横に桜を見る会、安倍晋三後援会って、御一行様を御案内するものがあるんですけど。それで、十三の下見てくださいよ。これ通行証ですよね、これね。これは内閣府から事前にお渡しをして、こうやってバスに貼るから、何のセキュリティーチェックもなく、どうぞ入ってください。まあ私たち国会議員のところにもこういう通行証って配られて、それがあれば別のルートで入れますけれども、つまりそういうものを安倍晋三後援会に渡していたということではないですか。

○政府参考人(大塚幸寛君) 先ほど申しましたように、まとまって来ていただくことが受付等の効率的な対応の観点から適当である場合には、これはバスによる入園を認めているケースもこれまでもございます。そういった方々のケースにおきましては、この通行証をあらかじめ配付をしているというふうに承知をしております。

○田村智子君 そうすると、これがあればチェックなしで入れるということでよろしいんですか。

○政府参考人(大塚幸寛君) あくまでも、入園に当たりまして、そういうバスで来られますので、それが一体どういうバスなのかということを、それは最低限確認する必要もございます。そういう意味で、あらかじめこれはバスによる、認めている、入園を認めているバスだという意味での通行証をお渡ししているものでございます。

○田村智子君 確かに、こういう通行証を渡される方というのは、例えば公的な立場の方で、例えば各国大使とかの手荷物検査するかといったら、それ、私やらないと思いますよ、失礼に当たるから。そういう人に対してこういう通行証って渡していると思うんですね。
 じゃ、そこを確認してください。この通行証を渡された人は手荷物検査もチェックなし、こういうことがある、そういう仕組みになっているのかどうか、これ確認してください。

○政府参考人(大塚幸寛君) 過去のそれぞれの実態がどうなっているか、どの、今時点でどういう確認ができるか、今時点でそのようなことを申し上げられませんが、まさしく長官からは、昨日、こうしたこれまでの実態につきまして全面的に見直すと御指摘もございました。そうした中で、こうした様々な運用の実態についても、私ども、いろんな制約ございますが、過去の実績等も踏まえて、遡って確認できれば確認をし、その上でまた新たな改善方策を検討してまいりたいと考えております。

○委員長(水落敏栄君) 時間が来ておりますので、まとめてください。

○田村智子君 調べてくださいね。それで、三十五分までですので。
 つまり、功労、功績のあった方だって当然招待されていますよ。そういう方々、駅から一生懸命受付に行って、手荷物検査のために長い時間掛けて受付で並んで、それで入っていくと。そのときには、既に安倍晋三後援会の皆さんは、手荷物検査もなく、飲食を楽しんで散策やっていると、こういう事態になっちゃっているんじゃないかという問題ですね。
 今日、私、実はちゃんと給与法の方の質問も通告をしていたんですが、答弁が大変長くて質問に行き着きませんでした。またの機会に是非質問したいと思います。
 終わります。


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