日本共産党の田村智子副委員長は12日、文化放送のラジオ番組「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI!」に出演し、安倍晋三首相主催の「桜を見る会」をめぐる問題を語りました。
田村氏は、安倍政権の下で桜を見る会の参加者数と予算額が急増し、安倍首相の事務所が地元の山口県下関市から大量の後援会員を招いていることが明らかになったと説明。「後援会の行事であれば、事実上の公職選挙法違反だという疑いは相当強い」と指摘しました。
新たな焦点は
今後の新たな焦点について田村氏は、安倍晋三後援会が桜を見る会の前夜に開催している「前夜祭」を挙げました。前夜祭は毎年1000人程度収容できるホテルで行われ、参加者は費用を自分で負担していると安倍首相は答弁しています。
田村氏は安倍首相が政治資金規正法に基づいて届け出ている六つの政治資金管理団体に、前夜祭の会費収入の記録やホテル側に支払った記載がないと指摘。政治資金規正法違反など「相当重い違反事項」にあたる可能性があるとして、「野党の追及チームでも大問題として聞いていく。安倍総理しか答えられない問題なので、予算委員会を開いて追及しなければならない」と述べました。
招待者の実態
内閣府が招待者のリストを会の開催直後に廃棄するとしていることについて、内閣府が招待する際に必要とされる各省からの推薦名簿は省庁によって規則で10年保存となっていると強調。「招待者の実態が全く分からないはずはない」と語りました。
コメンテーターとして出演した俳優の石田純一さんは「公金でやる以上、総理が説明しないといけない。前夜祭については支払いの事実を隠して記載しなかったとしたら法律違反なので、額の問題ではない」と述べました。
2019年11月13日(水)しんぶん赤旗より