日本共産党の田村智子副委員長は3日夜放映のBS朝日番組「激論!クロスファイア」で、相次ぐ閣僚辞任や英語民間試験などについて、自民党の平沢勝栄広報本部長、立憲民主党の辻元清美幹事長代行と議論しました。
番組で田村氏は、公職選挙法違反疑惑で辞任した菅原一秀前経済産業相と河井克行前法相について「まさにカネで票を買い、支持を広げる。モラル破壊が相当進んでいる」と批判し、安倍晋三首相が自ら認めた「任命責任」にふれ、「2人は議員辞職しなければいけないが、その前に国民の前で説明させるべきだ」と強調。辻元氏も“安倍1強”のもと与党の自浄能力が低下したと指摘しました。
平沢氏は「事務所スタッフの教育ができていなかったのでは」「(国会での説明は)準備ができたら出たらいい」などと無責任な姿勢を示しました。
田村氏は、高校生が英語民間試験の不公平さに声をあげ、全国高等学校長協会が来年度からの実施中止を要請したのに、政府は問題点を認めながら実施ありきだったと批判。同試験が安倍首相の“肝いり”政策で、萩生田光一文部科学相が格差容認の「身の丈」発言までしたことをあげ、「首相が関わっているとどんな無理でも通るのか。重大問題だ」と厳しく指摘しました。
辻元氏から陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」など米国製兵器の“爆買い”を批判された平沢氏は「米軍が日本から全部出て行ったら日本はどうなる」などと、日米安保体制にしがみつくための兵器“爆買い”を正当化。司会の田原総一朗氏は「(在日米軍基地は)日本を守るための基地じゃない。アメリカの世界戦略の重要拠点だ」と指摘しました。
2019年11月5日(火)しんぶん赤旗より
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