認可保育園の整備など保育の改善を求める父母らが22日、国会を訪れ、与野党の国会議員に「子どもを大切にできる保育園を求める要望書」を提出しました。日本共産党は田村智子副委員長(参院議員)が要望書を受け取り、母親らと懇談。「皆さんの声をしっかり受けとめ国会の場でもとりあげていく」と応じました。(関連記事)
(写真)保護者たちから要望書を受け取る田村智子副委員長(中央)=22日、参院議員会館
要望書は、国と自治体による認可保育園の整備と保育士の賃金・処遇の抜本的改善を要求。さらに、待機児童対策として政府が進めようとしている、自治体独自で手厚くしている保育士配置基準を国基準へと緩和することについて「詰め込み保育」だと指摘し、「保育の質を低下させる施策はおこなわないでください」と求めています。
懇談では、母親らが保育園に子どもを預けるために大変な苦労をしてきた実態を紹介。京都府宇治市から8カ月の男の子と参加した女性は、子どもが通う保育園が保育士不足の状況にあることを語り、安心して預けられる保育にするために保育士の増員や質の向上を求めました。
田村氏は、安倍政権は認可保育所に預けることを求める保護者の思いに応えず、保育の「質」の規制緩和を伴う「企業主導型保育」の推進などを打ち出していると批判。「『認可をつくってほしい』という保護者の皆さんの声に応えるべきだと訴えていきたい」と話しました。
2018年2月23日(金)しんぶん赤旗より
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