7月10日投開票の参議院選挙、比例代表で私の当確がテレビで流れたのは、日付が変わった11日午前1時50分頃。自宅で「おかあの当選を確認するまで寝れない」という娘と一緒に、ずっと選挙速報をみていました。
東京選挙区の山添拓さんの当確は午後8時、開票速報が始まった瞬間でした。急いで選挙事務所に駆けつけて、みんなで勝利を喜びましたが、私の胸の内には、他の複数区での議席獲得がどうなるか、比例でどこまで議席を獲得できるかの思いが渦巻いていました。その後は、32の一人区で野党統一候補の当確が出るたびに、大きな歓声。
あと1議席、比例でのびてほしかった、というのが、選挙結果を受けた直後の私の一番の思いです。
けれど開票速報では分からないことが、投開票から1日経つとだんだんと見えてきます。改選議席3から6への躍進は、3年前の参院選の得票数・得票率を上回る支持を得ての結果だったことは、一番の確信となりました。私が町で感じた手ごたえは、得票になって表れていたのだと。
そして、選挙戦で繰り広げられたドラマも時間を追うごと伝わってきました。「私たちは観客ではなく主人公だ」と、自分たちの選挙を繰り広げた若者たち。1人区でのかつてない野党共同がどういうものだったか。
ここから新しい時代を開けるか、本当に時代の転換点に立っているのだと、ぞくぞくしてきます。
選挙中、選挙後の各党幹部の発言を聞いていて、日本の国をどうするのかを語ってきたのは私たちで、それを語ろうとしないのが政権与党だということも、いよいよハッキリしてきました。
安保法制も憲法改正も、内容を一切語らず、アベノミクスの「成果」なるものを数字で語るが、その先の経済の展望、社会保障の将来像も示さない。
そのうえ、景気回復策として、リニア新幹線をぶち上げるとは。超大型土建工事で、借金を将来の世代に担わせる、このやり方が、日本の財政危機を招いたという反省もなく、旧態依然のゼネコン型利権型政治しか示せない。私たちは論戦を逃げませんでした。自衛隊をどうするのか、憲法をどうするのか、社会保障とその財源など、寸暇を惜しんで政策を語り続けました。
この政策論戦は、これからが本番だと心して臨みます。与党のみなさん、逃げは許しませんよ。