ともここらむ

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新成人に贈る言葉 「時代と向き合う」

「時代と向き合う」

葛飾区の成人式で新成人に贈る言葉として披露しました。

 「私も新成人の親の一人です。ですから、皆さんが中学を卒業してすぐに、東日本大震災が起きたことを忘れることはできません。

春休みに旅行に行こうとか、友達と遊ぶ計画をしていたのが、そういう気持ちにもなれないような日々になってしまった。新しい生活に向かう時に、かつて経験したことのない1ヶ月間を送ることになりました。

 自分の力ではどうにもならない時代の動きというものがあります。けれど、それを経験したからこそ、そういう時代と向き合い、次の時代をつくることはできるのだと思います。

そういう想いを込めて、この言葉を贈ります。」

 区の公式行事だったので、言葉にしたのはここまでですが、「時代と向き合う」という中には、国会を包囲して声をあげた若者たちへの思いも込めています。

時代と向き合ってこそ、次の時代は拓ける。

 ところで、葛飾区は、新成人が実行委員会をつくり成人式を企画します。区長、区議会議長、国会議員3人までで20分という式次第。金管楽団の生演奏で入退場、後半はコンサートという式は、なかなかに楽しいものです。

 今年は都立葛飾総合高校の吹奏楽部の演奏でした。数年前に、ミュージックバンド、SEKAI NO OWARIのPV収録に参加したのだとか。演奏とともに、その時の映像が流れ、この時の3年生が今年の新成人だと紹介されていました。

 式の締めくくりに、司会を務めた新成人2人がマイクを持ちました。

「社会と学校を繋ぐような教師になりたい。そのために、まず会社で10年働いて教師になる。なぜ自分がここにいるのかを見失わないように生きていきたい」

「戦後70年に成人となった私たちは、平和の申し子でもあると思う。日本から世界に平和を広げたい」

2人のすがすがしいあいさつに、心から拍手です。

 


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