戦争法の廃止に向けて、市民団体「戦争法をなくしたい!オール市民の会」が17日、東京都武蔵野市のJR吉祥寺駅前で「2000万署名」の協力を呼びかける「吉祥寺ジャック署名大作戦」を実施しました。189人が参加し、1時間で646人分を集めました。これに先立って別の市民団体が実施した「平和がいいね!吉祥寺ピースパレード」の参加者も合流しました。
「市民の会」は、署名推進のために東京土建三鷹武蔵野支部の渡辺義久書記長が呼びかけ人となり、三鷹・武蔵野両市を中心に生協や共同作業所、劇団、反原発の団体などで昨年12月に発足。今回が最初の行動です。
駅周辺11カ所で
参加者は各10~20人のグループに分かれ、駅周辺の11カ所で署名を呼びかけました。メーン会場のバスロータリー前では交代でスピーチ。劇団前進座の紫野明日香さんは「戦争を望む人はいないはず。その声を署名で形にして表すことが大切です」と訴えました。
署名した調布市内の女子中学生は「歴史の授業で第1次大戦の犠牲者が多いと習った。戦争はしてはいけない」と語りました。ママ友と一緒に署名した武蔵野市の主婦(39)は、「息子がいます。戦争には送りたくない。廃止のためにみんなで力を合わせてほしい」と話しました。
終了後、署名の集計が報告されると参加者から拍手がおこりました。「会」のメンバーで参加できなかった個人や団体から寄せられた署名と合わせ、この日の成果は1406人分となりました。
午後1時半に三鷹市の公園を出発、吉祥寺駅前までの約1・5キロを40分かけて歩いたピースパレードは、スタート時の250人程度が、飛び入り参加が相次ぎ、ゴール時には650人に。「NO WAR」の文字をかたどった風船飾りや横断幕を掲げ、「武器で平和はつくれない」「国会変えよう、野党は共闘」などのコールを繰り返しました。
「何か自分にも」
飛び入り参加した大田区の女性医師(44)は「戦争を止めるために何か自分にできることがないかと思い、ネットでパレードを知って来た」。そのまま署名運動にも合流しました。
パレード出発地点には日本共産党の田村智子参院議員と民主党の菅直人元首相・衆院議員が参加。田村氏は「国民も立場の違いを超えて、政党も政策の違いは横に置いて、アベ政治を倒すために全力を尽くす時だ」、菅氏は「安保法廃止の実現のために、政党やいろんな人たちがまとまったほうがいいんだという声を大きく上げていただきたい」と述べました。
2016年1月18日(月) 赤旗