安全保障関連法(戦争法)の廃止を求める早稲田大学有志の会は17日、「立憲主義・民主主義と平和を考える早稲田大学の集い」を早大大隈記念講堂(東京都新宿区)で開きました。同大メディア・シティズンシップ研究所との共催。会場は2階まで満席で、約1500人が参加しました。
早大有志の会の中垣啓(あきら)早大教授は、戦争法や沖縄米軍新基地、原発再稼働などの安倍政権の暴走を止めなければならないとして、「反知性主義に抗するとりでとして大学は極めて重要な役割をもっている」とあいさつしました。
戦争法廃止の運動が全国で高まっていることについて、憲法学者の長谷部恭男早大教授は「集会やデモで民意を示していく必要がある。最後は議会の選挙(で民意を反映させること)が必要だ」と述べました。
講談師の神田香織さんが核兵器の残虐さを伝える講談を演じたのに続き、「自由と平和のための東京芸術大学有志の会」が学徒出陣を二度と繰り返させないようにと戦没学徒にささげる鎮魂歌を歌いました。
戦争法廃止に向けた国会内外の活動について4氏が発言。「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の高田健氏は、戦争法廃止の2000万署名運動について「2000万を集めて、今度の参院選の(争点の)中心に戦争法制をすえ、安倍内閣に立ち向かっていきたい」と訴えました。日本共産党の田村智子参院議員は「参院選で、別次元の問題として安保法制の廃止を大争点にする一大運動を」と強調し、「ハードルがあっても国民が野党共同を求めれば政治は動きます。野党も誠実に話し合っていきたい」と語りました。立憲デモクラシーの会共同代表の山口二郎法政大学教授、民主党の福山哲郎参院議員も発言しました。
2015年12月19日(土) 赤旗