総選挙公示後、初の週末となった19日、党躍進を訴える日本共産党の田村智子委員長は神戸市と京都市下京、左京両区を回り、「裏金を暴き、国民の暮らしを支えてきた日本共産党には政治を動かす力があります。比例は日本共産党を広げに広げ抜いてください」と多くの有権者に支持を呼び掛けました。衆院近畿比例ブロックの、たつみコータロー、堀川あきこ(京都2区重複)、こむら潤(兵庫8区重複)、冨士谷かえ子の各候補がそろって聴衆に訴えました。
神戸市元町で田村氏は、元参院議員で論戦力抜群のたつみ候補の実績を紹介。「近畿ブロックの2議席を絶対確保し、3議席へ躍進させ、たつみ候補を国会に押し上げてください」と訴え。京都市では「堀川候補を何としても勝ち抜かせてください」と力を込めました。
田村氏は「今、学費値上げが相次いでいる」と指摘。社会問題化している「高すぎる学費」を解決する党の政策、▽ただちに授業料半額▽入学金ゼロ▽給付中心の奨学金創設▽奨学金返済の半額免除―を紹介し、「ただちに半額、学費ゼロへと向かうべきだ」と訴えました。
この間の党首討論で、各党とも教育無償化を訴えながら「財源を示さない」と批判。大企業の優遇税制や膨張する軍事費を見直すことを提案し、「金額まで示し、社会保障や教育を良くしようと主張しているのは日本共産党だけだ」と強調しました。
また、共産党が財源の提案をできるのは「公約実現に責任を持つからだ」と述べ、「税金や国の予算は何のためにあるのか。格差をただし、暮らしを守ることが一番の目的だ。この立場に確固として立つのが日本共産党だ」と主張しました。
田村氏が、軍事費2倍化をやめ、大型開発を見直し、教育・社会保障予算を増やすと訴える日本共産党を伸ばして「暮らしの希望を取り戻す政治を実現しよう」と呼び掛けると、会場は大きな拍手で包まれました。
京都市の街頭演説には、同志社大学の岡野八代教授が参加し、「市民のための政治を取り戻す。そのために日本共産党の躍進を」とエールを送りました。
2024年10月20日(日) しんぶん赤旗