日本共産党の田村智子委員長は22日の記者会見で、太平洋戦争末期に沖縄の児童や一般住民ら約1500人が犠牲となった対馬丸沈没事件から同日で80年を迎えたことについて所感を問われ、「事件を掘り起こし被害状況の調査を行い、被害者への補償をどのように行うのか議論すべきだ」と主張しました。
田村氏は対馬丸沈没について「国策で無謀な戦争に突き進み、敗戦必至のもと沖縄を捨て石にしたなかで起きた事件だ」と述べ、「このことを受け止め、どういう被害がどのように生じたのか、被害にあった方々にどういう補償を行うのか、本来、日本の政治は議論しなければいけない」と強調しました。
さらに、「沖縄戦に関わることだけでなく日本全国での戦争における民間人被害はあまりにも打ち捨てられたままだ」と指摘。「沖縄戦や全国の空襲被害について、民間人については何ら補償がない、被害に関する公的調査も行われない、国の謝罪もない、との意見が繰り返し国会に寄せられてきた」として、「これが一歩も前に動かないまま、戦後80年を迎えていいのかと改めて提起したい」と語りました。
2024年8月23日(金) しんぶん赤旗
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