日差しが強く汗ばむ陽気となった14日、JCPサポーターら多くの人たちがJR新宿駅東南口前広場で、日本共産党の田村智子委員長を就任後初めて迎えた共同街宣に取り組みました。
広場には「変えよう、希望ある政治」の特大ポスターを背景にしたステージが設けられ、レインボーの花のシャツを着た田村さんとともに、さまざまな社会課題の解決に取り組む青年が次々に訴えました。
ごったがえす買い物客や聴衆を前に「ガーベラの花言葉は希望。今日は日本共産党の『ガーベラ宣言』をお話ししたい」と田村さんが語りかけると、通りがかりの多くの人が足を止め、耳を傾けました。
田村さんは「希望はどこにあるのか。私たちは希望をチェンジとセットにしました。自民党政治をチェンジして新しい政治にすることが私たちの希望の種になります」と語り、①低賃金、非正規雇用、高すぎる教育費等の政策の転換―「暮らしの安心」②LGBTQ権利擁護、ジェンダー平等―「人権が守られる安心」③大軍拡に反対し憲法9条をもつ国として外交を追求する―「戦争のない平和な安心」―という『三つの安心』について語りました。
田村さんが訴えを終えると、参加者や聴衆からいっせいに拍手が起き、周囲は熱気に包まれました。
互いにリスペクト
続いては、日本共産党のドキュメンタリー「百年と希望」を撮った映画監督の西原孝至さんと、JCPサポーターのミユキさんとのトークコーナー。西原さんの「ジェンダー平等とは」の問いかけに、ミユキさんは「女性が安心して暮らせること、男女問わずみんなが連帯していくこと」と語りました。田村さんは、党綱領にジェンダー平等社会の実現を掲げ、党内でも真剣に議論を重ねていると紹介。「一人の人間として互いにリスペクトする社会」だと応じました。
西原さんは「女性の議員を増やすために考えていることは?」と質問。田村さんは、ジェンダー平等を政治の中心課題にすえているかが各政党に問われていると指摘。共産党が衆院比例候補の過半数に女性を充てているなどの努力を紹介し、「共産党の議席が増えないと女性議員も増えない」ことと同時に「なんらかのクオータ制が必要です」と語りました。
ミユキさんは「共産党のサポーターや議員は女性が多いので安心。活躍する姿を社会にみせてほしい」とエールを送りました。
田村さんは「一人で頑張るのではなく、支えあっているから頑張れる。JCPサポーターも、みんなで支え合い、力を合わせて政治を変えよう」と呼び掛けました。西原さんは「政治家だけでなく市民も政治を一緒に変えていこうと強く思いました」と語りました。
続いて、4人の青年がスピーチ。フリーランスのフォトグラファーで、LGBTQコミュニティーで活動する案納真里江さんは、田村さんの印象を「私たちと目線が同じ。こういう人が国会で頑張っているのはうれしい」と語りました。
最低賃金を1500円に
街頭宣伝に参加した人たちに声を聞きました。
東京都あきる野市在住で『資本論』を勉強しているという男性(76)は「資本主義の矛盾が世の中の多くの人を不幸にしている。資本主義を変えた別の制度への展望を持ち活動している共産党を支持している」と語りました。
社員食堂の洗い場でパートとして働いている東京都板橋区在住の町田優也さん(41)は「今の時給は最低賃金の少し上。今は非正規労働で働く人が多い」と語り、最低賃金を1500円にしてほしいと述べました。
ボードを手に参加者に「一言メッセージ」を寄せるよう呼び掛けた東京都内在住の女性(52)は「自民党政治はひどい。株高には実感がなく、どこが豊かになっているのか」と疑問を投げ掛けました。
うつ病にかかり、今は就労支援を利用してデザイナーを目指しているという板橋区の女性(38)は、共産党の新しいポスター「希望をあなたと共に」を手に宣伝に参加。「最近の自民党裏金事件はうやむやにされ、処分されていない人もいる」と述べ、「今は必要最低限を買っても1000円、2000円を超える。栄養のある食品も買えない」と訴えました。
参加者から募った「一言メッセージ」が寄せられた大きなボードには「未来に希望が持てる社会に」「平和と平等に向けてガーベラ宣言を応援しています」など、共産党への期待が書き込まれていました。
2024年4月16日(火) しんぶん赤旗