田村智子副委員長は結語の冒頭、能登半島地震について大会初日に石川県委員長から深刻な被災状況と被災地での活動報告があったことに触れ、「日本共産党は救援活動とともに、生活と生業の再建、能登で生きる希望を示せるように能登の復興へと全力を挙げる。この決意を大会の総意としてあらためて表明したい」と述べました。
田村氏は、大会初日のインターネット視聴は党内外で約6万5000回となり、全国から寄せられた感想文は456通だったと報告し、「感想のほとんどが、志位委員長のあいさつ、中央委員会報告を熱い感動を持って受け止め、党の活動、党勢拡大への決意がみなぎるものだ」と強調。そのいくつかを紹介し、「こうした感想を力に、大会決議をただちに読了し、支部での討議を始めよう」と呼びかけました。
その上で、寄せられた感想の大きな特徴として、①東南アジア3カ国訪問でつかんだASEANの努力の最新の到達点、党の「外交ビジョン」の発展方向が新鮮に躍動感をもって受け止められていること、②志位委員長の大会へのあいさつで、「党勢の後退でなぜこんなに苦労しているのか、もっと解明してほしい」という全党討論で出された声にこたえ、「党建設の歴史的教訓」が解明されたことが歓迎され、党建設への新たな意欲が広がっていることの2点を強調。また、多数者革命と日本共産党の役割、民主集中制の組織原則についての報告が「よくわかった」という受け止めも寄せられているとして、「ここには、民主集中制という組織原則の生命力の発揮があり、日本共産党ならではの認識の発展過程の醍醐味があるということも強調したい」と述べました。
討論の特徴については、3日間で60人が発言し、全体として、決議案、大会へのあいさつ、中央委員会報告が豊かに深められ、積極的で感動的な討論となり、決議案を豊かに練り上げるものだったと強調。また、前回にもまして女性の発言が増え、全体の45%(前回党大会の約10ポイント増)となったこと、LGBTQ当事者の代議員の発言が感動をよんだことなどをあげ、「多様性を尊重し、ジェンダー平等の自己改革をさらに進める点でも、記録されるべき討論だった」と述べました。
その上で、「討論から学ぶべきことは豊富だが、結語では、この党大会の最大の歴史的任務である、いかにして日本の未来をひらく強く大きな党をつくるのかに絞って述べたい」として討論の特徴について述べました。
田村智子副委員長の結語
2024年1月19日(金) しんぶん赤旗