日本共産党は22日、党本部で第8回中央委員会総会決定にもとづく「若い世代・真ん中世代の地方議員の学習・交流会」を開きました。田村智子副委員長・政策委員長が「8中総決定のいくつかの核心部分について」をテーマに講演。全国から集まった20~50代の地方議員らが討論、交流しました。総勢725人からなるこの世代の議員がオンラインも含めて参加し、党機関、支部などでも広く視聴されました。開催は23日までの2日間です。
反共突破へ
田村氏は、「8中総の核心は、なんといっても『政治対決の弁証法』だ」として、2021年の総選挙で本格的な野党共闘の体制を築いて支配勢力を追いつめたことが、共闘や共産党への激しい攻撃を生み出したが、ここを突破すれば新しい展望が開けると力説。党の真実の姿を明らかにする努力を続け、党が鍛えられてきたことを語りました。また、党の100年の歴史にもこの立場が貫かれていると強調しました。
綱領と組織のあり方に対する攻撃を打ち破るために、「疑問があったら率直に出して、曇りない気持ちで語れるようになろう」と呼びかけ。「日米安保条約を容認せよ」という綱領に対する攻撃や、民主集中制に対する攻撃へどう答えていくかのポイントを語りました。
党指導部のあり方に対する批判・攻撃に対しては、個人の専断を排し、集団的な指導体制を選出している合理的な意義を語り、党首の在任期間をめぐる攻撃は、「党そのものに対する攻撃ととらえ、みんなで力を合わせてはね返そう」と訴え。その上で、日本共産党が、支配と抑圧の仕組みを大本から変える「革命政党」であることに自覚を持つことが、「共産党員として元気に活動する源泉になる」と述べました。
「130%の党」づくりの実現については、その意義と「大運動」に取り組む構えを力説。地方議員の実践も紹介しながら、その挑戦が全党を励ますものになると強調しました。
悩みに回答
講演の中で田村氏は、事前アンケートで寄せられた地方議員の悩みに回答。「議会活動と党活動との両立が難しい」「家族や自分の休暇の時間も死守しながらどう活動したらいいか」などの悩みには、「議会活動での頑張りを支部や地区にも報告してみんなの確信にすることも大切」「健康や家族との悩みは個人の問題にせず、相談できる人を地区や議員団の中につくろう」と答えました。
「ベテランの活動をみていると、自分にはできないとあきらめてしまう」との悩みには、地方議員の過重負担は、党をつくり、組織をつくることで発展的に解決しようと述べつつ、「いつも自分を成長させる努力をしよう。私自身も成長しようという思いで、例えば、今回の学習講演に挑戦した」として、みんなで努力と成長を重ねることを呼びかけました。
分散討論では、全国各地の地方議員が疑問や悩みを出し合い、経験を交流しました。
2023年8月23日(水) しんぶん赤旗