日本共産党国会議員団と党東京都、千葉、神奈川、埼玉各県議員団は13日、大学入学共通テスト(14、15両日)を前に、政府に対して受験生をねらう痴漢を防ごうと、加害防止と被害者の救済対策強化を申し入れました。田村智子、吉良よし子、山添拓各参院議員と池川友一、福手ゆう子、米倉春奈各都議、みわ由美千葉県議、大山奈々子神奈川県議、前原かづえ、秋山もえ両埼玉県議が参加し、申し入れ書を関係省庁に手渡しました。
申し入れ書は「痴漢は、最も身近な性暴力の一つであり性犯罪」だと強調。本格的な受験シーズンを迎え、すでにSNS上に受験生を標的とした痴漢をあおる投稿が散見され、「大事な入試を控えた受験生には通報されないだろうと見越したものでもあり極めて悪質」と指摘。5項目にわたって政府として全国的な対策強化にとりくむよう主張しています。
参加者は「都議団のネットアンケートで、女性専用車両について『増やしてほしい』『専用車両の趣旨や意義の説明を』などの声が多く寄せられた」(米倉氏)、「共通テスト時にネット上で痴漢行為をあおる投稿があるとの情報を受け、県議団として知事に申し入れを行った」(秋山氏)などのとりくみも交え、痴漢加害防止と被害者救済の強化を求めました。
文部科学省の担当者は「12日付で、大学入試センターのホームページ上で受験を受けられない『やむを得ない事由』に事件や事故とともに、痴漢被害を例示した。追試験を受けられるように対応する」と答えました。
申し入れ全文:受験生をねらった痴漢の加害防止と被害救済の強化に関する申し入れ
2023年1月14日(土) しんぶん赤旗
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