日本共産党の小池晃書記局長と田村智子政策委員長は２６日、国会内で記者会見し、「新型コロナ感染第８波から国民の命を守る対策の強化を求める」要請書を発表しました。会見後に国会議員団は、要請書を厚生労働省に届けました。

（写真）記者会見する小池晃書記局長（右）と田村智子政策委員長＝２６日、国会内

　小池氏は、新型コロナ「第８波」によって急速に医療の逼迫（ひっぱく）が深刻となっていると指摘。高齢者施設のクラスター発生件数、死亡者数は「第７波」に迫っており、救急搬送の困難事例も急増しているとして、「これまで共産党としては医療体制の確保、介護施設への支援策、検査の拡充など要請を重ねてきたが、改めて対策を要請する」と述べました。

　要請は、医療体制の確保や高齢者施設への支援など７点にわたってコロナ対策の強化を求めています。

　小池氏は、新型コロナは感染者数・死亡者数の多さ、後遺症の深刻さなどからも、引き続き警戒を強めることが必要だと指摘。一方で、政府から新型コロナ感染に関する情報が全く伝わらない状況が続いているとして、「第８波」の感染状況について、医療機関、介護施設の実態を含めて、国民に対する情報発信を抜本的に強化することを求めると述べました。

　さらに、新型コロナ対応医療交付金を地方独自の感染予防策・病床確保などに柔軟に使えるようにすることや、発熱外来への財政措置の復活と早期受診できる体制づくりなどを求めると説明しました。

　また、高齢者の有症状患者の入院や、高齢者施設の感染予防への支援強化なども求めると強調しました。

　田村氏は「要請書は医療関係者からも意見を聞いてまとめた」と紹介し、「支援体制を強めて命を守るということに全力を尽くしてもらいたい」と述べました。

要請書全文：新型コロナ感染第８波から国民の命を守る対策の強化を求める

2022年12月27日(火) しんぶん赤旗