22日公示の参院選での勝利に向け、日本共産党は15日、東京・有楽町駅前で緊急街頭演説を開催しました。小池晃書記局長は「国会が終わり、いよいよ参院選挙です。平和と暮らしがかかった選挙で、何としても日本共産党を躍進させてください」と訴え。比例候補の田村智子副委員長、いわぶち友、たけだ良介、大門みきし各参院議員、にひそうへい前参院議員と、東京選挙区(改選数6)の山添拓参院議員が決意を表明しました。「自由と平和 未来は選べる」と書かれた新しいバナーが披露されました。
小池氏は「『比例は共産党』と広げに広げ、650万票、10%以上の実現で、5人の比例候補全員の当選を。大激戦の東京選挙区では、山添拓さんの議席を守り抜かせてください」と訴え。全国32ある1人区のうち約半分で1人となった野党候補の勝利をよびかけました。
田村氏は、岸田政権が企業に対する男女賃金格差の公表義務付けを約束したと述べ、「多くのみなさんと日本共産党の奮闘で政治は確実に動かせる」と強調しました。
大門氏は、物価高騰の原因には「アベノミクス」の「異次元の金融緩和」もあると指摘し、円安政策をストップさせ、消費税減税を実現しようと訴えました。
たけだ氏は、学生時代の友人が学費・生活費を稼ぐために働き、体を壊して退学したと語り、「大学の学費はまず半額にしよう。入学金は廃止しよう」と呼びかけました。
いわぶち氏は、岸田政権が「原発を最大限活用する」としていることを告発し、「原発も石炭火力もゼロにして、省エネと一体に再生可能エネルギーの導入を進めていく」と表明しました。
にひ氏は「生活苦や生きづらさの大本にあるのは、むごい社会の仕組みだ」として、「『憲法こそ希望』。比例候補全員を押し上げてほしい」と力を込めました。
山添氏は「憲法を壊し、戦争に導く政治をこのままにしておくことはできない」と強調。「憲法を生かす平和の選択のために全力を尽くす」と訴えました。
時代遅れの「当たり前」変える/東京、南関東/田村智子候補
日本共産党の参院選候補者に占める女性の割合は55%です。他の党と比べ、ダントツでジェンダー平等を進める決意が表れているのではないでしょうか。
ジェンダー平等を進めるには、男女の賃金格差をなくしていくことが必要です。国会論戦で企業に男女の賃金の公表を義務付けろと求め続け、ついに岸田政権は義務付けを約束しました。こうやって政治は確実に動かすことができるのです。
コロナ危機で、女性たちがどれだけたくさん非正規雇用で飲食や観光を支えてきたか、また、女性の多い医療、介護、保育の現場で感染リスクにさらされながら、一生懸命にケア労働を支えてきたことが注目されました。賃金格差の根っこにある「女性は賃金が安くて当たり前だ」という考え方が政治によってもたらされてきたことを問わなければなりません。「当たり前」を変えましょう。ジェンダー平等社会の実現へ力を合わせましょう。
「軍拡は当たり前」という空気に不安の声が寄せられました。「軍拡はいやだ」「憲法9条は大切だ」。この声を勇気を持って上げなければ、いつか来た道を歩むことになるのではないでしょうか。私たち共産党はみなさんの背中を押し、寄り添い、ともに声を上げ続けます。みなさん、声を上げましょう。
2022年6月16日(木) しんぶん赤旗