12月24日、クリスマス国会となりました。総選挙後の特別国会の会期は3日間。首相選挙、衆議院の議長をはじめ委員会の構成メンバーを決めるなどして終わります。青空の広がった国会、初登院の衆議院議員のみなさんがそろって衆議院の正面玄関から初登院。8議席から21議席への躍進は、国会の様相を大きく変えることになるでしょう。
衆参あわせて32人、これから団結して切磋琢磨して、次の躍進につなげる活動に邁進します。
選挙後、後援会の集会や演説会で、総選挙の結果についてお話しする機会がありましたが、話をするたびに「21議席」の意味をかみしめています。
議案提案権、立法府である国会でこの権利を行使できるかどうかは、大きな意味を持ちます。衆議院は提案者+20人以上の賛同者、参議院は提案者+10人以上の賛同者が必要。衆で21、参で11議席を獲得しているので、日本共産党は衆参とも、単独でも法案を提出することができることになりました。(予算を伴う法案は、衆50人以上、参20人以上の賛同者が必要ですので、今度はここを目指さなければ)
もちろん、私たちは他の政党・会派に賛同をよびかける努力をしていきます。「一緒に法案を出そう」あるいは「法案の審議をするべき」と与野党に働きかけることは、他党の態度を明らかにする力になります。国民世論と結べば、他党を動かす力にもなるでしょう。
党首討論も文句なしに、志位和夫委員長が登場できます。選挙直後の12月21日付け「赤旗新聞 日曜版」、連載4コマ漫画を担当するやくみつるさんが、志位さんが質問席に立って時計をみている、という漫画を描いていました。まだ日程が決まっていないと事務局らしき男性、「討論したいことが山ほどあって、気がはやってしまいました」という漫画の志位さんの言葉は、まさに私たちの気持ちそのものです。(しかも、この似顔絵がよく似ています。)
衆議院の委員会は、改選前、17委員会のうち6委員会に議席がありませんでした。委員会質疑ができないままに、本会議の採決で意思表示だけする、これは議員にとって本当につらく、忸怩たる思いでいっぱいになります。
私自身がそのことを強く感じたのは、2011年の震災後の国会で、ヨルダンとの原子力協定(原発輸出のための2国間条約)の採決の時でした。当時、参議院の外交防衛員会は党の議席は空白でした。民主・自民・公明などが福島原発の事故を受けてなお、平然と原発輸出政策を進めることに激しい怒りを感じながら、私たちには採決の反対ボタンを押すことしかできなかったのです。
昨年の参院選挙でまず参議院がすべての委員会に議席をもちました。そして今度は、衆議院が全委員会に議席を持つだけでなく、その多くで2議席に!質問時間も大幅に増えるでしょう。日本共産党の論戦力がいよいよ試される時を迎えています。
もちろん、与党が3分の2を占める国会での21議席。安倍政権の暴走を止めるためには、これまでの比ではない奮闘が求められています。沖縄で起きている変化を日本中に広げたいし、広げなければ。暴走する政権には、これまでの自民党の支持層からも深刻に懸念する声が起きている、その懸念を安倍政権に物申す行動に、暴走を止めるためには日本共産党とも力を合わせるという決意にしていくことができるかどうか。誠実に、率直に、持続的に、創造的に働きかけていきたい――パワーアップしなければ。
12月24日、午後9時半頃、初登院する衆議院議員のみなさん