安倍晋三前首相の事務所は12日、野党の「総理主催『桜を見る会』追及本部」の質問状に対し、ふたたび文書で回答しました。しかし、すでに記者会見や国会答弁などで回答ずみだとして、ホテルが発行した「前夜祭」の明細書や領収書の提出要求にも応じないなど、「回答拒否」の姿勢を示しました。
同本部が昨年12月28日に衆院第1議員会館内の安倍事務所に質問状を届けましたが、同事務所は5日付で明細書も領収書も「事務所にはない」と回答。明細書についてもホテル側が再発行しないと確認しているなどの回答にとどまっていたため、翌6日に、再度12日を期限に回答を求める質問状を届けていました。
再度の回答文書を受けて同本部が同日開いた記者会見で、日本共産党の田村智子政策委員長(参院議員、同本部事務局長代行)は、「こちらが求めている明細書などは、当然あるべきものであり、それを出さないというのは、きわめて不誠実だ」と批判し、政治資金収支報告書への不記載分4000万円を、原資不明の繰越金で処理した経緯については、少なくとも説明すべきだと主張。立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員(同本部事務局長)も「立法府を軽んじているとしか思えない」と厳しく批判しました。
2021年1月13日(水)しんぶん赤旗
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