日本共産党の田村智子副委員長は27日の参院予算委員会で、森友学園問題をめぐって自殺した財務省職員に公文書改ざんを強要する原因をつくった安倍晋三首相夫妻の責任をただしました。安倍首相は「党派的・政治的な目的をもってそのような発言をしていると思うしかない」などと述べ、何の反省も示さない不誠実な態度に終始しました。
田村氏は「改ざん(削除)された文書の中に(妻の)昭恵氏の記述があることを首相はどう受け止めているのか」と追及。安倍首相は「妻について書かれた記述は、改ざんされた全体のごく一部にすぎない」などと開き直りました。
田村氏は、2014年4月28日に森友学園前理事長の籠池泰典被告が昭恵氏との写真を提示して以降、近畿財務局が交渉を前に進めたことは、改ざん前の文書からはっきりわかると指摘。公文書から該当部分が削除され、膨大な文書が改ざんされていったとして「何の反省もないのか」と迫りました。しかし、安倍首相は「しっかりと決裁文書等を読み込めば、田村さんのような結論にはいたらない」などと強弁。委員会室からは「おかしいだろう」「何言っているんだ」との怒号があがりました。
田村氏は「改ざんの重大性を自覚して苦しみ抜いて職員が命を絶っても、反省しない。どこまで政府を壊すのか」と安倍首相の姿勢を厳しく批判しました。
2020年3月28日(土)しんぶん赤旗より
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