活動報告

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「日の丸・君が代」強制やめよ ILO・ユネスコ勧告 実施求め市民会議発足


(写真)東京都内で開かれた「日の丸・君が代」ILO・ユネスコ勧告実施市民会議の発足集会=1日

 国際労働機関(ILO)と国連教育科学文化機関(ユネスコ)が日本政府に対し、教員への「日の丸・君が代」強制の是正を求める勧告を出したことについて、同勧告の実施を求める「市民会議」が1日、発足しました。

 ILOとユネスコは昨年春に日本政府に「愛国的な式典に関する規則に関して教員団体と対話する機会を設ける」ことなどを内容とする勧告を出しました。卒業式・入学式での「日の丸・君が代」の強制によって教職員の思想・良心の自由が侵されている問題を、「アイム89東京教育労働者組合」が、ILO・ユネスコの合同委員会に申し立てたことを受けてのものです。

 勧告は「起立や斉唱を静かに拒否することは…教員の権利に含まれる」とのべ、教員団体との対話は、起立・斉唱したくない教員にも対応できる合意をつくることや起立・斉唱しなかった教員への懲戒処分を避けることを目的とするよう求めています。

 市民会議は翻訳家の池田香代子さん、作家の落合恵子さん、東京大学名誉教授の堀尾輝久さんら34人が呼びかけ人となり、85人が賛同人となって発足しました。

 同日、東京都内で開かれた発足集会には約150人が参加。寺中誠東京経済大学客員教授らによるシンポジウムなどが行われ、日本政府に勧告の順守と「日の丸・君が代」強制の中止を求める声明を採択しました。

2020年3月2日(月)しんぶん赤旗より


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