安倍晋三首相主催の「桜を見る会」をめぐる問題で、野党の追及本部は6日、国会内で合同ヒアリングを行いました。野党議員は、内閣府が「桜を見る会」の招待者の内訳資料の存在を把握しながら、1月21日に国会に提出するまで隠していたことについてただしました。
内閣府が1月21日に国会に提出した資料は、2014~19年の6年分の「桜を見る会」の招待者数の内訳。同資料では、安倍首相らの推薦枠「各界功績者(総理大臣等)」が年々膨張したことが、「桜を見る会」への参加者急増の要因になったことが具体的数字で裏付けられています。ところが、内閣府は資料の存在を把握しながら、日本共産党の宮本徹衆院議員が昨年5月9日の資料要求で「桜を見る会」の参加者が増えた要因について説明を求めたにもかかわらず、説明も資料提供もしませんでした。
ヒアリングで宮本氏は、昨年5月9日時点でなぜ資料を明らかにしなかったのかと追及しました。
政府の担当者は「(内訳資料は)ずっとファイルの中にはあった」と認めながら、「あえて表(内訳資料)に言及する必要はなかった」などと繰り返しました。
日本共産党の田村智子副委員長は、昨年11月の参院内閣委員会で各省庁と政治家の招待者のどちらが多いのかをただしたのに政府は答えなかったとして、「(内訳資料は)そこで出すべきだ」と指摘。立憲民主党の黒岩宇洋衆院議員は「日本語でいうと、明らかな隠ぺいだ」と批判しました。
2020年2月8日(土)しんぶん赤旗
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